WordPressでリンクを貼る方法をご紹介します。別のWebページに移動するためのリンクだけでなく、ページ内の特定場所に移動できるリンクの貼り方も説明しています。埋め込み機能を使えば、YouTubeやTwitter、他のブログ記事を共有することもできます。
WordPressでリンクを設定しよう
リンクは、別のWebページに移動するための仕組みとしてよく使われます。
外部サイトに移動するリンクは「外部リンク」、サイト内の別ページに移動するリンクは「内部リンク」と呼ばれます。
さらに、ページ内の任意の場所に移動することができるリンク「ページ内リンク」もあります。
たとえば「目次」を設置しているWebページでは、リンクをクリックして特定場所に移動(ジャンプ)することができますね。これもページ内リンクです。
目次の作り方は、WordPressで目次を簡単に作る方法で詳しく説明しています。
上のリンクをクリックすると、各設定方法の説明に移動します。ちなみに、これらのリンクも「ページ内リンク」です。
これらのリンクをWebページ上に掲載するには、通常、HTMLという言語を使ってコードを書く必要があります。しかし、WordPressでは簡単な操作でリンクの設定が可能。初心者さんでも手軽にリンクを貼ることができます。
まず、基本的なリンクの貼り方として、記事内の一部のテキスト(文字列)にリンクを設定する方法をご紹介します。このページの後半では、ボタンや画像などにリンクを貼る方法や、YouTube動画などを埋め込む方法を説明します。
外部リンクの貼り方
外部リンクは、記事を書く上で参考にしたページや、関連するサイトなどに誘導したいときに使います。
- リンク先のURLをコピー
- リンクを設定したい文字列を選択
- URLを貼り付け
リンク先のURLをコピー
リンク先にしたいページを開き、URLをコピーします。

リンクを設定したい文字列を選択
投稿や固定ページの編集画面(ブロックエディタ)で、リンクを設定したい文字列を選択(ドラッグ)して[リンク]ボタンをクリックします。

URLを貼り付け
手順1でコピーしたURLを貼り付けます。リンク先を新しいタブで開くよう設定する場合は[新しいタブで開く]をオンにしてから、[送信]ボタンをクリックします。

以上の手順で、外部リンクの設定が完了します。
内部リンクの貼り方
内部リンクは、記事の内容を別の記事で補足したいときや、過去記事に誘導したいときに使います。
内部リンクは、先ほどの「外部リンクの貼り方」と同じ手順で設定することができますが、ここでは内部リンクを貼るときだけ使える便利な機能(サイト内ページ検索)を利用した手順を紹介します。
- リンクを設定したい文字列を選択
- リンク先に設定したいページを検索
リンクを設定したい文字列を選択
投稿や固定ページの編集画面(ブロックエディタ)で、リンクを設定したい文字列を選択して[リンク]ボタンをクリックします。

リンク先に設定したいページを検索
リンク先に設定したいページのタイトルの一部を入力すると、リンク先の候補が表示されます。リンク先を新しいタブで開くよう設定する場合は[新しいタブで開く]をオンにしてから、リンクに設定したいページタイトルをクリックします。

以上の手順で、内部リンクの設定が完了します。
ページ内リンクの貼り方
通常のリンクをクリックするとページの先頭部分に移動しますが、ページ内の特定場所をリンク先に指定することもできます。ページ内リンクを設定するには、移動先に「目印」を付けなければなりません。
目印を付ける操作はとても簡単にできるので、ご安心ください。
- リンク先に目印(HTMLアンカー)を付ける
- リンクを設定したい文字列を選択
- 「#HTMLアンカーで指定した文字列」を入力
リンク先に目印(HTMLアンカー)を付ける
ページ内のリンク先に設定する機会が多いのが「見出し」です。ここでは、見出しをリンク先としたページ内リンクの設定方法を説明します。
リンク先としたい見出しブロックを選択し、[高度な設定]をクリックします。[HTML アンカー]の入力欄に任意の文字列(目印)を入力してください。下の画像では「link」としました。

リンクを設定したい文字列を選択
投稿や固定ページの編集画面(ブロックエディタ)で、リンクを設定したい文字列を選択して[リンク]ボタンをクリックします。

「#HTMLアンカーで指定した文字列」を入力
リンク先に、
下の画像では「#link」
を入力し、[送信]ボタンをクリックします。

以上の手順で、ページ内リンクの設定が完了します。
リンク先に、別ページ内の任意の場所を指定することもできます。
たとえば、
- ページURLが「https://example.com/post/」で、
- HTMLアンカーに「link」を設定した場所
をリンク先とする場合には、「https://example.com/post/#link」と入力します。
このページ内で表示しているページ内リンクをクリックすると、いきなりジャンプせずに、スムーズなスクロールで移動すると思います。これはWordPressの標準機能ではなく、テーマに備わっている機能です。
ここまで、WordPressのブロックエディタでリンクを設定する3つの方法(外部リンク、内部リンク、ページ内リンク)について説明しました。
WordPressのリンクを編集・解除する方法
WordPressでは、リンクの編集や解除も簡単にできます。
リンク先のURLを編集する
- 編集したいリンクの一部をクリック
- リンク先URLを変更
編集したいリンクの一部をクリック
編集したいリンクの一部をクリックして、[編集]ボタンをクリックします。

リンク先URLを変更
リンク先URLを変更し、[送信]ボタンをクリックします。

以上の手順で、リンク先URLの編集が完了します。
リンクを解除する
編集したいリンクの一部をクリックし、[リンク解除]ボタンをクリックします。

以上の手順で、リンクの解除が完了します。
その他のリンク設定方法
ボタンにリンクを貼る
投稿や固定ページの編集画面(ブロックエディタ)で使えるボタンブロックにも、リンクを設定することができます。

- ボタンブロックを追加
- ボタン内に文字列を入力
- リンク先の設定
ボタンブロックを追加
ボタンブロックを新しく追加します。

ボタン内に文字列を入力
ボタン内に文字列を入力して、[リンク]ボタンをクリックします。

リンク先の設定
リンク先のURLを入力して、新しいタブで開くよう設定する場合は[新しいタブで開く]をオンにしてから、[送信]ボタンをクリックします。

以上の手順で、ボタンのリンク設定が完了します。
画像にリンクを貼る
投稿や固定ページ内に挿入した画像ファイルに、リンクを貼ることができます。
- ブロック内に画像を挿入
- 画像ファイルを選択
- リンク先の設定
ここでは、「画像ブロック」内に挿入した画像ファイルにリンクを設定する方法をご紹介します。
ブロック内に画像を挿入
画像ブロックを新しく追加し、画像ファイルを挿入します。

画像ファイルを選択
画像ファイルを選択(クリック)して、[リンクを挿入]ボタンをクリックします。

リンク先の設定
任意のページへのリンクを設定するには、URLを入力して[適用]ボタンをクリックします。

画像ファイルのリンク先には、任意のページだけでなく、「メディアファイル」や「添付ファイルのページ」を選択できます。
画像ファイルのリンク先に「メディアファイル」や「添付ファイルのページ」を選択すると、画像リンクをクリックしたとき次のように動作します。
- メディアファイル
- 画面上に画像ファイルのみを表示します。
- 添付ファイルのページ
- WordPressが自動生成する「画像ファイルを説明するためのページ」を開きます。
以上の手順で、画像のリンク設定が完了します。
YouTubeやTwitterを埋め込む
外部サービスの機能を、Webページ上で利用可能にする操作のことを「埋め込む」と言います。
たとえば、YouTubeの動画をページ内に埋め込むと、そのページの訪問者はYouTubeのサイトに移動することなく動画を視聴することができます。
- 埋め込むコンテンツのURLをコピー
- ブロック内にURLを貼り付け
埋め込むコンテンツのURLをコピー
埋め込みたい動画やツイートのページを開き、URLをコピーします。


ブロック内にURLを貼り付け
投稿や固定ページの編集画面で新しくブロックを追加して、

先ほどコピーしたURLを貼り付けて、 をクリックします。


以上の手順で、埋め込み設定が完了します。
著作権を侵害している動画であることを知っていながら埋め込んだ場合、埋め込み行為そのものが著作権侵害にあたる可能性があるので注意してください。
YouTube動画を途中から再生するように埋め込む方法
YouTube動画を途中から再生するように埋め込むには、動画ページで[共有]をクリックします。
![YouTube動画の[共有]をクリック](https://wp-exp.com/wordpress/wp-content/uploads/embedding-youtube-start-position-step1.png)
[開始位置]にチェックを入れ、開始時間を入力して、[コピー]をクリックします。

あとは、「ブロック内にURLを貼り付け」と同じ手順です。

WordPressでは、「Googleマップ」や「Yahoo!地図」などのオンライン地図も簡単に埋め込むことができます。くわしくは、WordPressで地図を表示させる(Googleマップなどの埋め込み)方法をお読みください。
ブログカードを設置する
ブログカードとは、リンク先に指定した記事のタイトルや概要、アイキャッチ画像などをまとめて表示する埋め込み形式のことです。
WordPressで作成されたブログ記事なら、URLをコピーして「WordPressブロック」や「埋め込みブロック」に貼り付けるだけで、下のようなブログカードが自動生成されます。

簡単な入力だけで、おしゃれなブログカードを設定できる!
メニュー・ウィジェットを使う
ここまでは、投稿や固定ページの編集画面上でリンクを設定する方法を説明しました。これらのリンクは、すべてWebページのメイン領域に表示されます。
メイン以外の領域(ヘッダー・フッター・サイドバー)にリンクを表示させたい場合は、WordPressの「メニュー」機能や「ウィジェット」機能を利用します。

「メニュー」や「ウィジェット」によって表示できるリンクの内容や配置場所は、使用しているテーマによって異なります。基本的な使い方は、下記ページを参考にしてください。
まとめ
WordPressでリンクを設定する方法を、いくつか説明しました。いずれの方法も基本的に、
- リンクを貼りたい場所を選択して、
- リンク先を指定(URLの入力やサイト内ページ検索)する
という手順でリンクを貼ることができます。
テキスト(文字列)だけでなく、ボタンや画像ファイルにリンクを設定することも可能です。これらのリンクは、リンク先URLの編集や解除も簡単におこなうことができます。
埋め込み機能を使うと、URLを貼り付けるだけでYouTubeやTwitterなどのコンテンツを共有したり、WordPressやはてなブログで作成された記事のブログカードを表示させたりすることもできます。
ヘッダーやフッター、サイドバーにリンクを表示させたい場合は、「メニュー」機能や「ウィジェット」機能を利用します。