WordPressの使い方が学べる、おすすめの本をご紹介します。レベル別・目的別に、おすすめの解説書8冊を選びました!

WordPressは、世界で最も人気の高いCMS(コンテンツ管理システム)です。日本国内でも利用者が多く、さまざまな関連本が出版されています。
【初心者向け】WordPressの基本的な使い方がわかる入門書

いちばんやさしいWordPressの教本 第4版は、ワードプレスの基本的な使い方が網羅された、入門書として最適な本です。
私がWordPressを使い始めた2010年ごろ、当時の解説本はやたらと専門用語が多くて理解しづらい本がほとんどでした。数年が経ち、いちばんやさしいWordPressの教本を初めて目にしたときは、「わかりやすい本が出たなあ」と感心したことを覚えています。

2018年末にリリースされたWordPress 5.0に対応するため、翌年7月に第4版が出版されました。花屋のサイトを作ってみたいWeb初心者の女性と、著者との会話形式で進んでいく内容はとても読みやすく、操作手順のスクリーンショット画像も大きくて見やすいのが特徴です。
いちばんやさしいWordPressの教本は、わかりやすさという点ではとてもオススメなのですが、やや残念に思うところもあります。それは、WordPressを設置するサーバーとして「さくらインターネット」を利用していることです。決してさくらのサーバーが悪いというわけではなく、もっと簡単にワードプレスを準備できる方法があるからです。
【ブログの始め方】ConoHa WINGのWordPressかんたんセットアップを参考にしていただければ、本に書かれている以下の内容が全て完了します。
- Lesson06 レンタルサーバーの契約
- Lesson07 独自ドメインの取得
- Lesson08 ネームサーバーの設定
- Lesson09 WordPressのインストール
- Lesson10 管理画面のログイン/ログアウト
- Lesson13 サイトの常時SSL化
- Lesson14 サイト名とキャッチフレーズの設定
- Lesson15 パーマリンク設定
初心者さんでもスムーズにブログを開設でき、最低限必要な初期設定まで完了します。作業時間を大幅に短縮できますので、ぜひお読みください。
第3章の「Webサイトのデザインを決めよう」では、高機能で人気がある無料テーマ「Linghtning」を使っています。ただ、テーマのカスタマイズについてはあまり触れられていないため、解説どおりに作業を進めただけでは他のサイトとデザインが被ってしまう心配があります。
ワードプレスに慣れてきたら、このあと紹介するカスタマイズが学べる本やデザインが学べる本を参考にして、独自性あるサイトづくりに挑戦してみるのもいいですね。
【中級者・上級者向け】目的別に学べるWordPress書籍
中級者・上級者向けの解説書については、以下の7つの目的別にご紹介します。
カスタマイズ方法を学ぶ

WordPressデザインレシピ集は、「こんなカスタマイズをしてみたい」と思ったときにササッと引ける、辞典のように使える解説書です。
カスタム投稿タイプやカスタムフィールドなど、WordPressの機能を使いこなすための“レシピ”が230個も掲載されているので、幅広いテクニックを学ぶことができます。ワードプレスに慣れてきた人が読めば、きっと「ワードプレスでこんなこともできたんだ!」という新しい発見が満載でしょう。

紙の本だとかなりのボリュームで分厚いので、わたしはKindle版を購入しました。
デザインを学ぶ

WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書は、Webデザイナー養成講座シリーズのうちの1冊。デザイナーに必要なスキルを身につけることを目的とした解説書ですが、「もっとWordPressを使いこなしたい!」という非デザイナーの方にもオススメです。
テーマの構造や仕組みがわかりやすく解説されていて、ここを理解しておくことでデザイン調整の幅がグンと広がります。
プラグインを使ってWordPressを効率的に運用する方法や、セキュリティの強化やサイトの高速化についても書かれており、WordPressに関する幅広い知識を習得できます。
PHPを学ぶ

WordPressをとことんカスタマイズするなら、PHPの知識は不可欠です。WordPressユーザーのためのPHP入門 はじめから、ていねいには、「PHPを基礎から学びたい」という人を対象に、図解やサンプルコードを豊富に取り入れた書籍です。
ただ単にPHPが学べるだけでなく、「関数」や「テンプレートタグ」といったWordPress特有のルールについてもしっかり解説されています。なので、WordPressに必要なPHPの知識を効率的に学習することができます。
最新の[第3版]では、読者からの質問や専門学校生からのフィードバックを取り入れ、さらにわかりやすく改良されました。Web初心者だけでなく、初めてWordPressを利用するデザイナーやエンジニアの人にもオススメです。

テーマの作成方法を学ぶ

テーマを自作してみたい!という人には、WordPressレッスンブック 5.x対応版がオススメです。
WordPressレッスンブックでは、
- ショップ系サイト
- ブログ系サイト
- ポートフォリオ系サイト
で活用できるテーマを、ステップ・バイ・ステップ形式で作っていきます。白紙の状態からサイトに必要な機能だけを加えてテーマを作成していくので、とてもシンプルな構造のテーマが出来上がります。
さらに、テーマの作成方法だけでなく
- WordPress 5.0から採用されたブロックエディタ(Gutenberg)の機能
- テーマのカスタマイズに必要な「テンプレートタグ」などのコードに関する知識
なども身につくので、入門書としても適しています。
WordPressのセキュリティ対策を学ぶ

WordPressセキュリティ大全は、ワードプレスを利用するなら知っておきたいセキュリティ対策が網羅されています。人気のセミナーの内容がまとめられた書籍です。
なぜWordPressが狙われやすいのか、実際にどんな被害が発生しているのか、なども詳しく書かれています。読み進めれば「面倒だから何も対策せず放置しよう…」というわけにはいかなくなるでしょう。
第6章の「最強のセキュリティ対策」では、手軽にできる計12個の対策方法が解説されています。当サイトでおすすめしているエックスサーバーでのセキュリティ対策方法もいくつか紹介されているので、エックスサーバーを利用されているならぜひ目を通してみてください。
また、最低でも入れておくべきプラグインとして「SiteGuard WP Plugin」が紹介されているほか、WordPressのバックアップの重要性についても知ることができます。
とことんワードプレスを使い込むなら、ぜひとも読んでおきたい1冊です。
ネットショップの作り方を学ぶ

ここ数年、WordPressでネットショップ(ECサイト)を作る方法を解説した専門書はあまり見かけません。そんな中、強いてオススメ本をあげるなら、本当によくわかるWordPressの教科書 改訂2版です。
第9章の「ショッピングカート機能を利用する」では、Welcartという無料プラグインを利用したショッピングサイトの構築方法が書かれています。ただ、内容としては基本的なものにとどまっているので、「まずは簡単なネットショップを作成してみよう」という人に向いています。
WordPress開発を学ぶ

エンジニアのためのWordPress開発入門は、ウェブアプリを開発できるレベルのエンジニアを対象にした本です。テーマやプラグインを作成する際に必要な知識やアプローチなど、高度な技術を学べます。
開発者向けの書籍ではありますが、WordPressの基本的な機能や構造についても書かれています。2017年発行と少し古く、PHPを理解できないと読み進めにくい部分があるものの、ある程度ワードプレスを使いこなせるようになってきた中級者には一読の価値アリです。
WordPress関連本の選び方
WordPressの使い方を学ぶために本を購入するなら、次のポイントを押さえておくといいでしょう。
WordPressは日本国内でもたいへん人気の高いツールなので、関連本は初心者向けから中・上級者向けまで幅広く出版されています。
はじめてWordPressを利用する場合は、最低限知っておきたい「基本的な使い方」を網羅している本を選ぶといいでしょう。“初心者向け”とタイトルにあっても、操作手順がくわしく載っていなかったり、専門用語を多用する本もあるので気をつけてください。
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ワードプレスに慣れてきたら、次のステップに進みましょう。テーマの作成やカスタマイズができるワードプレスは、とても自由度が高いツールです。目的に合った解説書を選んでください。
【中級者・上級者向け】目的別に学べるWordPress書籍に戻る
書店などで実際に手に取ることができる場合は、サッと目を通してみてください。まずは目次を見て、知りたい項目のページを開いてみましょう。
- 難解な用語を連発していないか
- 読みづらい文字サイズでないか
- わかりやすい図解は載っているか
これらのポイントを押さえながらチェックするといいですね。Amazonの試し読みでもいいでしょう。
WordPressは2018年12月にバージョン5.0が公開され、仕様が大きく変更されました。特に、記事の編集画面(エディタ)が様変わりし、古い書籍ではほとんど役に立たないことも考えられます。
本を選ぶ際には、「WordPress 5.x 対応」と書かれているかチェックしてください。

WordPressおすすめ本のまとめ
