WordPressのPHPを安全にバージョンアップする方法【初心者向け】

WordPressPHPバージョンアップする方法を、初心者向けにわかりやすく解説します。

WordPressで使っているPHPをバージョンアップすると、表示スピードの高速化やセキュリティの強化が期待できます。しかし、PHPのバージョンを変更することによって、不具合が発生する可能性もあります。

本記事では、より安全にPHPをバージョンアップするための手順を、図解つきで紹介します。

こんにちは。この記事を書いた、かずよしといいます。2010年からWordPressを使っています。

この記事を書いた、かずよしです

800万ユーザー超えの情報サイト「WordPress超初心者講座」を管理・運営する人。ワードプレスの始め方や使い方を、初心者向けにやさしく解説します。

目次

WordPressとPHPの関係

WordPressの本体やテーマプラグインは、それぞれPHPというプログラムによって動作します。

そのため、WordPressをインストールするレンタルサーバーは、PHPを利用できることが必須です。

PHPのバージョンアップが必要な理由

PHPは、バージョンアップが実施されることがあります。主な理由は、以下のとおりです。

  • 処理速度の高速化
  • セキュリティの強化
  • エラー・不具合の修正

つまり、PHPをバージョンアップすれば、表示速度の高速化セキュリティの強化が期待できます。

WordPressの公式ページでは、PHP等のバージョンについて下記のように推奨しています。

PHP バージョン 8.3 以上

MySQL バージョン 8.0 以上、または MariaDB バージョン 10.6 以上

HTTPS サポート

必須要件 – WordPress.org 日本語
  • 2026年6月現在

上記のバージョンを満たさないと、WordPressが正常に動かない可能性があるので注意してください。

WordPressのPHPをバージョンアップするには?

WordPressで使用するPHPのバージョンアップは、レンタルサーバーの管理画面で行います。

WordPressの管理画面では、PHPのバージョンアップをすることはできません。

PHPバージョンの切り替えは、簡単なクリック操作で完了します。しかし、PHPのバージョンを変更するときには注意が必要です。

なぜなら、WordPress公式サイトが推奨するPHPバージョンに切り替えたとしても、テーマやプラグインが更新後のPHPバージョンに対応できずに、不具合が発生する可能性があるからです。

そこで本記事では、より安全にPHPのバージョンアップを行う手順を詳しく説明します。

PHPを安全にバージョンアップする手順

WordPressで使っているPHPを安全にバージョンアップするには、以下の手順を実行するのがおすすめです。

  • PHPのバージョンアップが必要か確認する
  • テスト環境で不具合がないか確認する(任意)
  • WordPressのバックアップをとる
  • WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する
  • PHPをバージョンアップする
  • WordPressの動作を確認する
STEP

PHPのバージョンアップが必要か確認する

PHPのバージョンを変更する必要があるかどうかを知るため、以下の2つを確認します。

  • WordPressで使用中のPHPバージョンを確認する
  • レンタルサーバーで利用可能なPHPバージョンを確認する

すでに確認ができている場合は、STEP2に進んでください。

WordPressで使用中のPHPバージョンを確認する

WordPressで使っているPHPのバージョンは、WordPress管理画面の「サイトヘルス」でチェックできます。

サイトヘルスを開くには、管理画面左側メニューの「ツール」>「サイトヘルス」をクリックします。

管理画面メニュー[ツール]>[サイトヘルス]をクリック
非推奨バージョンのPHPを使っている場合の表示例
WordPressサイトヘルスで非推奨バージョンのPHPを使っている場合の表示例

このサイトは最新ではないバージョンの PHP(x.x.x)を実行しています。更新する必要があります」と表示される場合は、PHPのバージョンアップを検討する必要があります。

かずよし

上の例では、8.3以上のバージョンを使うことが推奨されていますね

推奨バージョンのPHPを使っている場合の表示例
WordPressサイトヘルスで推奨バージョンのPHPを使っている場合の表示例

サイトヘルスステータス画面下部の「テスト通過」をクリックしてください。

サイトは推奨バージョンのPHP(x.x.x)を実行しています」と表示されていれば、PHPのバージョンアップは不要です。

これ以降の手順に進む必要はありません。

サイトヘルスを表示できない場合は要注意

もしサイトヘルス画面が表示されない場合は、WordPress本体のバージョンがかなり古い可能性があります。

セキュリティの危険性が高いため、早急にアップデートすることをおすすめします。

レンタルサーバーで利用可能なPHPバージョンを確認する

PHPのバージョンアップが必要でも、レンタルサーバーがそのバージョンを提供していなければ、バージョン変更をすることができません。

利用できるPHPのバージョンは、レンタルサーバーごとに異なります。また、レンタルサーバーによっては特定のPHPバージョンを推奨している場合があります。

たとえば、当サイトで使っている「エックスサーバー」では「PHP 8.3.3」が推奨されています。
(2026年6月時点)

最新の情報は、ご利用のレンタルサーバー公式サイトでご確認ください。


PHPのバージョンアップが必要な場合は、

  • サイトヘルス画面で推奨されているバージョン
  • レンタルサーバーで推奨されているバージョン

どちらも満たすバージョンに更新するのがおすすめです。

かずよし

上の例では「PHP 8.3.3」に更新すればいいことがわかりますね

STEP

テスト環境で不具合がないか確認する(任意)

PHPをバージョンアップすると、WordPressで利用しているテーマやプラグインによっては、不具合が発生することがあります。

トラブルを避けるために、できればテスト環境を用意しましょう。方法はいくつかありますが、今回はローカル(パソコンの中)にテスト環境を構築する手順を紹介します。

  1. 専用ツールをパソコンにインストールし、テスト用サイトを作成する
  2. WordPressサイトを複製する
  3. PHPバージョンを変更し、不具合がないか確認する

テスト環境の作成は、必須ではありません。

テスト環境を用意することで、PHPのバージョンアップをより安全に進められるメリットはあります。しかし、本記事で紹介する初心者向けのテスト環境は、

  • パソコンのストレージ容量を大きく消費する(数GB程度)
  • 推奨バージョンのPHPでテストできない可能性がある
  • 実際のサイトと全く同じ条件でテストできない場合がある

などのデメリットもあります。

テスト環境の作成をしない場合は、STEP3に進んでください。

専用ツールをパソコンにインストールし、テスト用サイトを作成する

ローカル環境にWordPressを構築するためのツールでおすすめなのが「Local」です。

無料でダウンロードでき、簡単な操作でインストールできます。詳しい使い方は、下記ページをご覧ください。

WordPressサイトを複製する

WordPressのサイトを複製するには、「All-in-One WP Migration」プラグインが便利です。

All-in-One WP Migrationプラグイン

All-in-One WP Migrationを使って、次の手順でWordPressサイトを複製します。

STEP
プラグインのインストール

All-in-One WP Migration プラグインを、以下の両方にインストールします。

  • 本番環境(サーバーにインストールしているWordPress)
  • テスト環境(パソコンにインストールしているWordPress)
STEP
本番環境のデータをエクスポート

本番環境のWordPress管理画面にログインします。

管理画面左側メニューの「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」をクリックし、サイトのデータをエクスポートします。

[All-in-One WP Migration]>[エクスポート]をクリック
STEP
テスト環境にデータをインポート

テスト環境のWordPress管理画面にログインします。

管理画面左側メニューの「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」をクリックし、前の手順でエクスポートしたデータをインポートします。

[All-in-One WP Migration]>[エクスポート]をクリック

PHPバージョンを変更し、不具合がないか確認する

以下の手順で、テスト環境のPHPバージョンを変更します。

「Local」のコントロールパネルでPHPバージョンを選択し、APPLYをクリックします。

「Local」のコントロールパネルでPHPバージョンを選択

Apply Changesボタンをクリックすると、PHPのバージョンを変更できます。

[Apply Changes]ボタンをクリック

テストサイトに不具合がないか、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • WordPress管理画面にログインできるか
  • サイトが正常に表示されるか
  • 記事の編集ができるか

不具合がなければ、次のステップに進んでください。

もし不具合が見つかった場合は、以下の方法で原因を特定します。

  • プラグインをすべて無効化し、1つずつ有効化する
  • テーマを一時的に変更してみる

不具合の原因を特定できたら、代替のプラグインやテーマを探すなどの対応を検討してください。

STEP

WordPressのバックアップをとる

万が一に備えて、WordPressのバックアップをとっておきましょう。

バックアップ方法がわからない場合は、下記ページを参考にしてください。バックアップだけでなく、復元も簡単にできるプラグインを紹介しています。

STEP

WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する

WordPress本体やテーマ、プラグインの新しいバージョンが利用できる場合は、更新しておきましょう。

WordPressの更新通知

更新方法がわからない場合は、下記ページを参考にしてください。

すべて更新できたら、サイトに不具合が発生していないかチェックし、再びバックアップをとりましょう。

STEP

PHPをバージョンアップする

レンタルサーバーの管理画面にログインし、PHPのバージョンを変更します。

主なレンタルサーバーのPHPバージョン変更方法は、以下のリンクから確認してください。

上記4社は、おすすめレンタルサーバーの記事で詳しく紹介しています。

エックスサーバーのPHPバージョン切替画面
参考:エックスサーバーのPHPバージョン切替画面
STEP

WordPressの動作を確認する

WordPressに不具合が発生していないか、以下の項目をチェックしてみましょう。

  • WordPressにログインできるか
  • ブログが正常に表示されるか
  • 記事の編集ができるか
  • コメントの送受信できるか(コメント機能を利用している場合)
  • 問い合わせフォームの送受信ができるか(問い合わせフォームを設置している場合)

PHPのバージョンアップ後に不具合が出たときの対処法

PHPをバージョンアップした後に不具合が発生した場合は、以下の手順をお試しください。

  1. PHPのバージョンを元に戻す
  2. WordPressにログインして、プラグインをすべて無効化する
  3. PHPのバージョンを再び変更する
  4. WordPressにログインできたら、プラグインを1つずつ有効化する

不具合の原因となるプラグインを特定できたら、代わりを探す、削除するなど対応してください。プラグインによる影響が確認できなければ、テーマについても同様にチェックしてください。

PHPのバージョンアップまとめ

WordPressの高速化やセキュリティ強化のためには、PHPのバージョンアップが有効です。しかし、利用しているテーマやプラグインによっては、PHPのバージョン変更により不具合が発生するかもしれません。

トラブルを未然に防ぐための方法として、以下の手順をご紹介しました。

  1. PHPバージョン変更が必要か確認する
  2. テスト環境で不具合がないか確認する
  3. WordPressのバックアップをとる
  4. WordPress本体、テーマ、プラグインを更新する
  5. PHPをバージョンアップする
  6. WordPressの動作を確認する

WordPressサイトを高速化し、セキュリティを強化する方法は、PHPのバージョンアップだけではありません。中でも特に重要なのは、高速で安全なレンタルサーバーを利用することです。

あなたが使っているレンタルサーバーは、高速性能やセキュリティの強さで選びましたか?もし「料金が安いから」という理由だけでサーバーを選んだのなら、この機会に見直しすることをおすすめします。

WordPress初心者向けのレンタルサーバーは、下記ページで紹介しています。簡単にサーバー移転ができる機能も提供されているので、ぜひ参考にしてください。

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