WordPressワードプレス)は、機能の追加やセキュリティの改善などのために、常にバージョンアップが行われています。WordPressを快適・安全に使うためにも、新しいバージョンが公開されたらアップデート更新)をしましょう。

WordPressの「テーマ」や「プラグイン」をアップデート(更新)する方法は、下記ページをお読みください。

以下の解説は、つぎの条件下で作成しています。ご利用環境によって、本文の内容と実際の画面が異なる場合があります。

  • WordPress バージョン:5.3.2

WordPressのバージョンアップ

WordPress(ワードプレス)とは?でも書きましたが、WordPressというソフトは世界中の有志たちによって改良が続けられています。下の公式ページをご覧いただくとわかるように、WordPressは毎月のようにバージョンアップが行われています。

新しいバージョンが公開されると、WordPressの管理画面上に更新を促すメッセージが表示されることがあります。

WordPress x.x.x が利用可能です ! 今すぐ更新してください。

ちなみに現在使用しているWordPressのバージョンは、ダッシュボード(管理画面のトップページ)で確認することができます。

現在使用中のWordPressバージョンはダッシュボードで確認できる

WordPressのアップデート

新しいバージョンに更新することを、アップデートといいます。アップデートには、大きく分けて次の2種類があります。

  • メジャーアップデート
  • マイナーアップデート
WordPress公式サポートでは、新バージョンに更新することを「アップグレード」と呼んでいます。この記事では、一般的によく使われる「アップデート」という用語で表記します。

メジャーアップデートとマイナーアップデート

メジャーアップデートとは
新しい機能の追加などのな変更で、3~4ヶ月に1度ほど実施されます。
例)バージョン 5.2 → 5.3
マイナーアップデートとは
不具合の修正などの比較的な変更で、毎月のように実施されています。
例)バージョン 5.3.1 → 5.3.2

メジャーアップデートとマイナーアップデートでは、更新作業の手順が異なる場合があります。くわしく見ていきましょう。

WordPressを更新する3つの方法

公式サポートでは、WordPress本体をアップデートする方法として次の3つを挙げています。

  • 自動バックグラウンド更新
  • ワンクリック更新
  • 手動更新

自動バックグラウンド更新

WordPress 3.7以降で実装された機能で、基本的に「マイナーアップデート」のときに実行されます。自動的にWordPressを更新してくれるので、特に作業をする必要はありません。

自動バックグラウンド更新が実行されると、管理画面[設定]>[一般設定]に登録しているメールアドレス宛てに通知が届きます。

自動バックグラウンド更新完了通知メール

ワンクリック更新

ワンクリック更新は、基本的に「メジャーアップデート」のときに行います。ボタンをクリックするだけで更新することができるため「ワンクリック更新」と呼ばれていますが、実際には他の重要な作業が伴います。

メジャーアップデートでは規模の大きい変更が加えられることから、実行後に予期せぬエラーが発生したりサイトが正常に表示されないなどの不具合が生じるリスクがより大きくなります

そのリスクへの備えとしてできることに、次の2つがあります。

アップデートによる不具合発生に備えるために…
  • バックアップをとる
  • プラグインを停止する

バックアップをとる
バックアップをとっておけば、万が一不具合が発生してもすぐ元に戻すことができます。[WordPressの更新]画面上にも、バックアップするようメッセージが表示されていますね。

WordPressの更新画面 更新の前にデータベースとファイルをバックアップしてください

データベースとファイルのバックアップについては、下の記事でくわしく解説しています。

プラグインを停止する
WordPressを更新すると、まれにプラグインとの相性が合わなくなり、画面が真っ白になるなどの不具合が出ることがあります。このようなトラブルを防ぐには、更新作業中に全てのプラグインを停止させておくことが望ましいです。

以上2点の不具合発生への備えを踏まえ、ワンクリック更新を安全に実行するための手順を説明します。

ワンクリック更新を安全に実行するための手順
  1. バックアップをとる
  2. プラグインを停止する
  3. [今すぐ更新]をクリックする
  4. 更新完了後、プラグインを有効化する
WordPressをローカル環境(パソコン)にインストールして、更新による不具合が発生しないかテストしてみるのもおすすめです。

バックアップをとる

データベースとファイルのバックアップは、プラグインを使うと簡単にできます。下の記事で使い方を紹介している「UpdraftPlus」というプラグインは、バックアップだけでなく復元も簡単に実行できるのでオススメです。

プラグインを停止する

プラグインを停止するには、まず管理画面[プラグイン]をクリックします。

WordPress管理画面[プラグイン]をクリック

一覧の左上にチェックを入れると、全てのプラグインを選択できます。

プラグイン一覧の左上にチェック

プルダウンメニューから[停止]を選択し、[適用]ボタンをクリックすると全てのプラグインが停止します。

[停止]を選択し[適用]ボタンをクリック

[今すぐ更新]をクリックする

WordPressの更新画面にアクセスするために、上部の[今すぐ更新してください]をクリックします。

WordPress管理画面[今すぐ更新してください]をクリック

今すぐ更新をクリックすると、WordPressのアップデートが開始されます。

WordPressの更新画面[今すぐ更新]をクリック
更新が完了するまで数分ほどかかる場合があります。

ワンクリック更新に失敗する場合は、下記を参考にしてください。

ワンクリック更新に失敗する原因と解決法

ワンクリック更新に失敗する主な原因として、ブラウザのキャッシュがあります。キャッシュとは、アクセスしたWebサイトのデータ・履歴を一時的に保管し、再度同じページにアクセスしたときに速やかに表示させることができる機能です。

WordPressを更新しても反映されない場合、保管されているキャッシュが優先的に表示されている可能性があります。解決するには、ブラウザのキャッシュを削除します。

主なブラウザのキャッシュ削除方法については、下記の公式ヘルプを参照してください。

更新完了後、プラグインを有効化する

新しいバージョンについての紹介画面が表示されたら、WordPressの更新が完了しています。

WordPress更新完了後の表示例
WordPress更新完了後の表示例

プラグインを有効化するために、再び管理画面[プラグイン]をクリックします。

再びWordPress管理画面[プラグイン]をクリック

Webサイトや管理画面の表示に不具合が出ないか確認しながら、プラグインを1有効化していきます。

不具合が出ないか確認しながら、プラグインを1つずつ有効化
プラグインを有効化するときのポイント
有効化の作業の際は、いま何のプラグインを有効化しているのかを把握しておくといいです。もし把握していないと、有効化によって管理画面にもアクセスできないような不具合が発生してしまったときに、原因となるプラグインを特定できないからです。

プラグインを有効化して不具合が出たときの対処法

対処法はシンプルです。不具合を発生させたプラグインを再び停止させることです。

不具合を発生させたプラグインを再び停止させる

管理画面にアクセスできるなら対処は簡単ですが、面倒なのは管理画面にアクセスできない場合です。具体的な方法としては、サーバーの「ファイルマネージャー」機能や「FTPソフト」を使って、次の手順でプラグインを停止させます。

おすすめのFTPソフトや基本的な使い方については、下記ページをお読みください。

管理画面にアクセスできない場合のプラグイン停止方法
  1. WordPress[wp-content]>[plugins]ディレクトリを開く
  2. 停止させたいプラグインのディレクトリ名を変更(リネーム)する

初心者の方にはやや難しいかもしれませんが、この方法でプラグインを停止させることができます。

プラグインを停止させた後は、次のいずれかで対処するとよいでしょう。

  • プラグインが新しいバージョンのWordPressに対応するまで待つ
  • 代替プラグインを探す

もしワンクリック更新がどうしても上手く行かない場合は、次の「手動更新」を試してください。

手動更新

「手動更新」では、WordPressの管理画面を使わずに「FTPソフト」などを駆使する方法で、その手順はより複雑です。Web初心者が実行するのはオススメしませんが、くわしい方法が知りたい場合は下記公式ページを参照してください。

定期的にバックアップを取ろう

マイナーアップデート時には自動バックグラウンド更新が実行されるので、その直前にバックアップをとることができません。しかし、軽微な修正・変更とはいえマイナーアップデートの実行によって不具合が出る可能性もあります。

したがって、バックアップの作業も定期的に行うと安心です。先ほど紹介した「UpdraftPlus」プラグインは、バックアップのスケジュールを簡単に設定できますよ。

UpdraftPlusプラグイン バックアップスケジュール設定
UpdraftPlusプラグインの設定画面

まとめ

WordPressのアップデート(更新)には、大きく分けて次の2種類があります。

  • メジャーアップデート
  • マイナーアップデート

またWordPress本体を更新する方法には、次の3種類があります。

  • 自動バックグラウンド更新
  • ワンクリック更新
  • 手動更新

メジャーアップデート時には、ワンクリック更新を実施するのが一般的です。基本的に、マイナーアップデート時には自動バックグラウンド更新が実行されますが、その直前にバックアップをとることができません。

マイナーアップデートとはいえ更新後には不具合が出る可能性もあるので、プラグインを使って定期的にバックアップをとっておくと安心です。