WordPressローカル環境(パソコンの中)にインストールすると、新しいテーマ・プラグインをお試しするときや、アップデートするときなどに役立ちます。初心者でもローカル環境を簡単に作成できる、おすすめツール「Local」の使い方を詳しく説明します。

WordPressをローカル環境にインストールする

ローカル環境とは?

ローカル環境とは、個人のパソコンの中に構築された仮想環境のことです。

通常、WordPressで作ったブログ/サイトは、インターネット上に公開され、誰でも見ることができます。これは、インターネットにつながったWebサーバーにWordPressをインストールしているからです。

しかし、ローカル環境にWordPressをインストールすれば、そのブログ/サイトは誰にも見られることはありません

ローカル環境を構築する目的とメリット

以下について実行する場合に、ローカル環境を構築するメリットがあります。特に初心者さんに関わりが深いのは、1.と2.の場合でしょう。

  1. 新しいテーマ/プラグインの追加
  2. WordPress本体/テーマ/プラグインのアップデート(更新)
  3. ブログ/サイトのリニューアル
  4. テーマのカスタマイズ
  5. テーマの開発 など

上の5つに共通して言えることは、事前にローカル環境でテストをすることでプログラムの不具合によるリスクを回避できるということです。

WordPress本体/テーマ/プラグインは、それぞれPHPなどの「プログラム」からできています。これらを新しく追加したり更新したりすることで、プログラムそのものも追加・変更されます。

追加・変更されたプログラムによって何らかの不具合が生じれば、ブログ上でエラーが出たり表示が崩れたりしてしまうことがあります。こうした事態が、ネット上に公開している“本番”環境のブログで起こるのは大きな問題です。

しかし、ローカル環境でテストをすれば、もし問題が起こっても誰にも見られることはありません。

ローカル環境にインストールする方法

WordPressを始めるために必要なもので書いたように、WordPressを動作させるには以下の環境が必要です。

WordPressの動作に必要な環境
  • Webサーバー
  • PHP
  • MySQL

このような環境を自力でパソコン内に構築するのは、Web初心者にとってかなり難しい作業です。

しかし、専門知識がなくても、WordPressの動作に必要なローカル環境を構築できるツールが、たくさんあります。

ローカル環境を構築できる主なツール
  • XAMPP
  • MAMP
  • Instant WordPress
  • Local ← おすすめ

以前は、この記事で「Instant WordPress」の使い方を紹介していました。しかし、いま最もおすすめなのは「Local」というツールです。

「Local」でローカル環境を構築しよう

Localのおすすめポイント

  • 使い方が簡単
  • WordPressに特化
  • 柔軟な設定変更
  • 無料

Localをおすすめする最大の理由は、他に比べて使い方が簡単なことです。Localツールそのもののインストールや設定が簡単なのはもちろん、WordPressサイトの追加も手軽に行うことができます。

XAMPPやMAMPはとても高機能で、ワードプレス以外のツールもインストールすることができます。しかしその分、初期設定がやや面倒です。一方のLocalは、WordPressに特化していて使いやすいのが特長です。

また、Webサーバー/PHP/MySQLのバージョンや種類を柔軟に設定変更できるのも魅力です。本番に近い環境を構築できます。

Localは、公式サイトから無料でダウンロードできます。

Localのインストール手順

Localのインストールは、ある程度パソコンに慣れているなら簡単にできます。公式ページからソフトをダウンロードし、画面の指示にしたがってインストールを進めます。

Localのダウンロード

Localの公式サイトにアクセスして[OR DOWNLOAD FOR FREE]をクリックします。

[GET STARTED]をクリックすると、有料版の申し込みページが開きます。
Local公式サイトの[OR DOWNLOAD FOR FREE]をクリック

プラットフォーム(動作環境)を選択します。今回は[Windows]を選びました。

ここから先の手順説明に使っている画像は、Windows 10 パソコンのスクリーンショットです。
プラットフォームの選択

次の画面で、個人情報を尋ねられます。入力できたら、[GET IT NOW]をクリックします。

今回の検証では、必須項目は「メールアドレス」のみでした。
個人情報入力後[GET IT NOW]をクリック

以下の画面に切り替わり、ダウンロードが始まります。

ダウンロードが始まらない場合は、[click here]をクリックしてください。
Localのダウンロード開始

Localのインストール

ダウンロードしたファイルをダブルクリックして、インストールを開始します。

ダウンロードしたファイルをダブルクリック

下の画面では、Localを使用するユーザーを選択できます。今回は[現在のユーザーのみにインストールする]を選びました。[次へ]をクリックします。

Localを使用するユーザーを選択

インストール先を選択します。特にこだわりがなければ、そのまま変更せずに[インストール]をクリックします。

Localのインストール先を選択

インストールが完了すると、以下の画面が表示されます。[Localを実行]にチェックが入った状態で[完了]をクリックします。

Localのインストール完了

利用規約に同意するかどうかを尋ねられます。[LOCAL’S TERMS OF SERVICE]をクリックすると、利用規約(英語)が表示されます。同意できる場合はチェックを入れ、[I AGREE]をクリックします。

Local利用規約への同意

以下の画面は、エラーが発生したときのレポートを開発者に送信するかどうかを尋ねられています。送信しない場合は[いいえ]をクリックします。

Localエラーレポートの送信を拒否する場合は[いいえ]をクリック

以下の画面は、有料オプションなどの案内です。不要の場合は、画面右上の[]をクリックします。

Local有料オプションなどの案内

WordPressサイトの作成手順

Localのインストール完了後、以下の画面で[CREATE A NEW SITE]をクリックすると、WordPressサイトを新規作成できます。

[CREATE A NEW SITE]をクリックして新規サイト作成

サイト名を半角英数字で入力し、[CONTINUE]をクリックします。

半角英数字で入力しないと、エラーになってしまいます。サイト名は、後からWordPress管理画面上で変更することができます。
WordPressサイトのタイトルを入力
[ADVANCED OPTIONS]をクリックすると…

ドメイン名やWordPressのインストール先などを指定できます。よくわからない場合は、変更する必要はありません。

Blueprintとは

[ADVANCED OPTIONS]の中にある「Blueprint」は、開発環境のひな形のことです。Blueprintは事前に作成しておく必要があるため、初めてWordPressをインストールする際は使用することができません。

利用環境の選択画面です。特にこだわりがなければ、そのまま変更せず[CONTINUE]をクリックします。

利用環境の選択
[Custom]をクリックすると…

PHP/Webサーバー/MySQLのバージョン・種類を選択できます。本番環境に合わせた設定をするのがベターですが、よくわからない場合は変更しなくていいです。

WordPressのセットアップです。全て入力できたら、[ADD SITE]をクリックします。

  • WordPress Username:管理画面ログイン時のユーザー名
  • WordPress Password:管理画面ログイン時のパスワード
  • WordPress Email:メールアドレス
WordPressのセットアップ
[ADVANCED OPTIONS]をクリックすると…

マルチサイト機能を使うかどうかを選択できます。「マルチサイト」とは、1つのWordPressで複数のサイトを管理することができる機能です。

下のような画面が表示されたら、WordPressサイトの新規作成が完了です。

WordPressサイトの新規作成が完了

WordPressサイトの初期設定

サイトの新規作成直後は、すでにWordPressが起動している状態です。以下の手順で、簡単な初期設定をしておきましょう。

ローカルサイトの初期設定
  1. WordPress管理画面にログインする
  2. WordPressを日本語化する
  3. サイトをSSL化する
  4. WP Multibyte Patchプラグインをインストール・有効化する

WordPress管理画面にログインする

WordPressの管理画面を開くには、[ADMIN]をクリックします。

WordPress管理画面を開くには[ADMIN]をクリック

ログインページが表示されます。WordPressのセットアップ時に入力した[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、ログインします。

ユーザー名とパスワードを入力し、ログイン

WordPressを日本語化する

初期状態では、WordPress管理画面の表示は英語になっています。これを日本語化する手順を説明します。

管理画面左の[Settings]をクリックして、設定画面を開きます。以下の手順で、WordPressを日本語化できます。

  1. Site Language で[日本語]を選択
  2. Timezone で[Tokyo(またはUTC+9)]を選択
  3. Save Changes]をクリック
[日本語][Tokyo(またはUTC+9)]を選択[Save Changes]をクリック

WordPressサイトをSSL化する

SSLとは、ブログ/サイトの通信を暗号化する仕組みです。URLが「https://~」で始まるのが特徴です。

最近では、無料でSSL化できるレンタルサーバーが増えてきていて、個人ブログでもSSL化するのが当たり前になってきました。本番環境に合わせるため、ローカルサイトもSSL化しておきましょう。

以下の手順で、ローカルサイトをSSL化できます。

  1. Local設定画面でSSLの[TRUST]をクリック
  2. WordPress管理画面で[WordPress アドレス][サイトアドレス]を変更
1.Local設定画面

Local設定画面 SSLの[TRUST]をクリックします。

Local設定画面のSSLで[TRUST]をクリック

表示が、[TRUSTED]に切り替わります。

表示が[TRUSTED]に変わる
2.WordPress管理画面

次に、WordPress管理画面の設定で、アドレスを[http]から[https]に変更し、画面下部の[変更を保存]をクリックします。

WordPress管理画面の設定でアドレスを[https]に変更、画面下部の[変更を保存]をクリック
SSL化が完了すると、WordPress管理画面から強制的にログアウトされます。管理画面のURLも「https://~」に変更されたためです。再びログインするのに必要なユーザー名やパスワードに、変更はありません。

WP Multibyte Patchプラグインをインストール・有効化する

WordPressは英語圏で作られたソフトで、日本語の環境では正しく動作しない場合があります。「WP Multibyte Patch」は、日本語環境で起こりうるWordPressの不具合を回避するためのプラグインです。

WP Multibyte Patchプラグインをインストール・有効化する方法は、WordPressを日本語環境で正しく動作させるためのプラグインで詳しく説明しています。


ここまで、新しいWordPressサイトの追加手順と、サイトの初期設定について説明しました。

ここからは、その他の「Localの基本的な使い方」についてご紹介します。

Localの基本的な使い方

以下の内容について、詳しく説明します。

Localを起動する

Localを起動するには、デスクトップなどに自動生成されたアイコンをダブルクリックします。

Localの起動方法-アイコンをダブルクリック

もしアイコンが見当たらない場合は、パソコンの検索機能を使ってみましょう。

Localの起動方法-パソコンの検索機能

WordPressを起動する

Localを起動すると、画面左側に作成済みのWordPressサイトが一覧表示されます。起動したいサイトのタイトルをクリックします。

WordPressの起動方法-サイト一覧のサイト名をクリック

画面右上の[START SITE]をクリックすると、WordPressが起動します。

WordPressの起動方法-[START SITE]をクリック

Local起動後、サイトタイトルの左側にあるをクリックすると、即時にWordPressを起動できます。

WordPressの起動方法-サイトタイトルの左側にあるマークをクリック

WordPress管理画面を開く

WordPressの管理画面を開くには、[ADMIN]をクリックします。

WordPressを起動していないと、管理画面を開くことはできません。
WordPress管理画面を開くには[ADMIN]をクリック

ログインページが表示されます。WordPressのセットアップ時に入力した[ユーザー名]と[パスワード]を入力し、ログインします。

ユーザー名とパスワードを入力し、ログイン

WordPressのインストール先(テーマ/プラグイン/画像フォルダ)を開く

テーマのカスタマイズやプラグインの開発などをする場合、アクセスする機会が多いのが以下の3つだと思います。

  • テーマフォルダ
  • プラグインフォルダ
  • 画像フォルダ

サイトタイトルの下にある をクリックすると、WordPressがインストールされているフォルダが開きます。

WordPressインストールフォルダを開く方法-サイト名下部のマークをクリック

アクセス先には、以下のフォルダがあります。

WordPressインストールフォルダを開く方法-ルートディレクトリ

テーマ/プラグイン/画像フォルダにアクセスするには、以下の階層を開きます。

  • テーマフォルダ:\app\public\wp-content\themes
  • プラグインフォルダ:\app\public\wp-content\plugins
  • 画像フォルダ:\app\public\wp-content\uploads

WordPressサイトを追加する

画面左下の をクリックすると、サイトの追加画面が表示されます。

Localサイトの追加方法-画面左下の[+]をクリック

あとの手順は、先ほど紹介したWordPressサイトの作成手順WordPressサイトの初期設定と同じです。

複数のサイトを同時に起動することもできます。ただし、パソコンに負荷がかかるので不用なサイトは停止するようにしましょう。

WordPressサイトを削除する

サイト一覧で、削除したいサイトのタイトルを右クリックし、[Delete]をクリックするとサイトを削除できます。

サイトタイトルを右クリックし、Deleteをクリック

下の画面でチェックを入れたまま[DELETE SITE]をクリックすると、関連ファイルがWordPressインストール先からごみ箱へ移動します。

チェックを入れたまま削除すると、関連ファイルがごみ箱へ移動

WordPressを停止する

画面右上の[STOP SITE]をクリックすると、WordPressが停止します。

WordPressの停止方法-画面右上の[STOP SITE]をクリック

複数のサイトを同時に起動している場合、画面左下の[STOP ALL]をクリックすると、全てのサイトを停止させることができます。

WordPressの停止方法-画面左下の[STOP ALL]をクリック

Localを終了する

画面右上の[]をクリックすると、Localが終了します。

Localの停止方法-画面右上の[X]をクリック

下の画面が表示される場合は、WordPressを停止できていません。このままWordPressを停止しても問題なければ、[はい]をクリックしてください。

WordPressをシャットダウンしても問題なければ[はい]をクリック

まとめ

いかがでしたか?とても簡単にローカル環境を構築できて、ビックリしたのではないでしょうか。

WordPressはとても便利なブログ作成ツールですが、些細なことでプログラムエラーが生じ、なかなか修復できない場合もあります。

テーマの変更プラグインの追加や、WordPressのアップデートでも、不具合が生じる可能性があります。Localを利用して、事前にローカル環境でテストしておくと安心です。