WordPressのプラグインを更新する方法を紹介します。
WordPressの管理画面に下図のような通知が表示されて、どうすればいいか困っていませんか。

「プラグインを更新」ボタンを押すだけでは、安全に更新できない可能性があります。画面が真っ白になるなど、サイトが正しく表示されないようなトラブルが起こるかもしれません。
この記事では、WordPress初心者向けに、プラグインの安全な更新方法を解説します。手順どおりに更新すれば、もし不具合が起こっても復旧しやすくなります。
WordPressプラグインを更新する目的とは?
WordPressのプラグインは、次のような目的で、新しいバージョンが公開されることがあります。
- 新しい機能の追加
- セキュリティの強化
- 不具合の修正
- WordPressの新しいバージョンへの対応
言い換えると、古いプラグインを使い続けることには、
- 最新の機能が使えない状態が続く
- 悪意のある攻撃の対象になりやすくなる
- サイトに不具合が出たまま放置してしまう
- WordPress本体を更新したときにサイトが動かなくなる
などのデメリットがあるということです。プラグインの新しいバージョンが公開されたら、できるだけ早めに更新するようにしてください。
プラグイン更新前に確認すべきこと
プラグインは早めに更新することが望ましいのですが、更新後に不具合が起こる場合もあります。
私は10数年WordPressを使っていますが、プラグインの更新によってトラブルが発生した経験はほとんどありません。しかし、万が一に備えておくことはとても大切です。
万が一に備えるため、プラグインを更新するときは次の2つを意識してください。
- もし不具合が発生しても、すぐ元に戻せるように準備しておく
- もし不具合が発生した場合、その原因を特定できるようにする
上記のポイントをおさえて安全に更新する手順は、この後くわしく説明します。
プラグインを安全に更新する方法
プラグイン更新の操作そのものは、とても簡単です。
- WordPressのプラグイン一覧画面を開いて
- 更新したいプラグインを選択し
- 「プラグインを更新」ボタンをクリックする
たったこれだけの手順で、更新が完了するケースがほとんどです。
しかし、この操作だけで更新作業を済ませてしまうのは危険です。なぜなら、プラグインを更新した後に発生するかもしれないトラブルへの対策ができていないからです。
更新ボタンを押す前の注意点
更新ボタンをクリックする前に、次の2つに注意してください。
- 事前にバックアップを取る
- 複数のプラグインをまとめて更新しない
もしトラブルが発生してもすぐ元に戻せるようにしておくには、バックアップを取る必要があります。トラブルの原因を特定できるようにするには、プラグインを1つずつ更新することも大切です。
これらの注意点を踏まえて、プラグインを安全に更新する手順をくわしくみていきましょう。
安全に更新する手順
もし可能ならば、テスト環境を用意するのがベターです。
レンタルサーバーによっては、WordPressのサイトを簡単にコピーできる場合があります。主なレンタルサーバーのサイトコピー機能については、下記の公式ページで確認できます。
- エックスサーバー:WordPressのサイトコピーについて
- ConoHa WING:ご利用ガイド WordPressサイトコピーを利用する
- シンレンタルサーバー:WordPressのサイトコピーについて
以下の手順に沿って、プラグインを更新してください。
テスト環境が用意できた場合は、まずコピーサイトでプラグインの更新を試してみてください。
WordPressサイトに関わるデータやファイルをバックアップします。
- データ
-
記事の内容や、サイトの設定など
- ファイル
-
画像ファイル、プラグイン、テーマなど
一見、プラグインとは関係ないようなデータやファイルも、バックアップの対象としておくと安心です。なぜなら、プラグインはサイト全体と連携して動いているためです。
データやファイルをバックアップするには、「UpdraftPlus」などのプラグインを使うと簡単です。UpdraftPlusの使い方は、下記ページで紹介しています。
WordPress管理画面で、左側メニューのダッシュボード→更新の順にクリックします。

更新したいプラグインにチェックを入れ、プラグインを更新ボタンをクリックします。

更新が完了するまでは、何も操作しないでください。途中でブラウザを閉じたり、ページを再読み込みしたりすると、更新に失敗することがあります。
プラグインの更新によって、サイトに不具合が出ていないかどうかを確認します。
とくに、以下のようなページが正しく表示・機能するかどうか、確認しておくと安心です。
- トップページ
- 投稿(アクセス数が多いものを優先)
- お問い合わせフォーム(設置している場合のみ)
- WordPress管理画面(ダッシュボード)
複数のプラグインを更新する場合は、1つずつ、STEP3~4の操作を繰り返してください。
一括で更新すると、トラブルが発生したときに原因を特定しにくくなります。面倒ですが、1つずつ更新するのがおすすめです。
一部の有料プラグインや非公式プラグインの場合は、上記とは異なる手順で更新する場合があります。
プラグインを自動更新する方法

WordPressのプラグインには、自動更新を設定できます。プラグインの一覧で「自動更新を有効化」をクリックするだけで、設定は完了します。
自動更新を設定した後、再び手動での更新に戻したい場合は、「自動更新を無効化」をクリックしてください。
WordPressの利用環境によっては、「自動更新を有効化」が表示されない場合があります。
ただし、自動更新の設定が好ましくない場合もあります。以下の
を参考にしてください。
プラグイン自動更新のメリット・デメリット
自動更新を設定しておくことには、
- 更新忘れを防ぎやすくなる
- 管理の手間を減らせる
などのメリットがあります。
一方で、
- 更新の直前にバックアップを取れない
- 更新後の不具合に気づきにくい
などのデメリットがあることにも注意が必要です。
プラグインの手動更新がおすすめな人
以下のいずれかに当てはまる場合は、プラグインの自動更新は設定せずに、手動での更新を継続することをおすすめします。
- 更新前にバックアップを取りたい人
- 更新後に動作確認したい人
- 重要な機能(お問い合わせフォームなど)を利用している人
- 定期的にWordPress管理画面にログインしている人
できるだけ安全にサイト運営したいと考えていて、つねにWordPressの管理画面を確認している人は、プラグインの自動更新を設定する必要はありません。
プラグイン更新後にトラブルが発生したときの対処法
プラグインを更新した後に、
- 画面が真っ白になる
- 「重大なエラー」と表示される
- レイアウトが崩れる
- サイトの読み込みに時間がかかる
などのトラブルが発生してしまいましたか?
本記事で説明した手順どおりにプラグインを更新したのなら、安心してください。復旧は、そんなに難しくないですよ。
まずは、下記の2つのうち、当てはまるほうをクリックしてください。
管理画面にログインできる場合
WordPress管理画面が正しく表示され、ログインできる場合は、以下の手順で更新したプラグインを停止(無効化)してください。
- 管理画面左側メニューの「プラグイン」をクリックする
- 更新したプラグイン名の下にある「停止」をクリックする
WordPressのバージョンによっては、「停止」ではなく「無効化」と表示されます。
プラグインを停止できたら、サイトの主要なページ(トップページやアクセスが多い記事など)を開き、トラブルが解消されたか確認してください。
いったんトラブルを回避できたら、プラグイン更新前の状態に復元しておきましょう。本記事で紹介したバックアップ用のプラグインなら、管理画面上で簡単に復元できます。
トラブルの原因となったプラグインの修正版が公開されるまで、更新はしないでください。
管理画面にログインできない場合
管理画面にログインできない場合は、以下のいずれかのツールを使って、更新したプラグインを削除してください。
- FTPソフト
- ファイルマネージャー
FTPソフトとは、サーバーにあるファイルをダウンロード・編集したり、サーバーへファイルをアップロードしたりすることができるソフトウェアです。パソコンにインストールして使います。
くわしい使い方は、下記ページを参考にしてください。
ファイルマネージャーとは、サーバーにあるファイルをブラウザ上で操作できるツールです。レンタルサーバーが提供しています。
くわしい使い方は、ご利用のレンタルサーバー公式マニュアル等を参考にしてください。
WordPressのプラグインは、サーバー内の以下の場所に保存されています。
ドメイン名(例:example.com)> public_html > wp-content > plugins
上記の場所にアクセスできたら、不具合の原因となったプラグインの名前が付いたフォルダを探してください。見つかったら、以下の手順でプラグインを削除します。
- プラグインフォルダをPCにダウンロードする(バックアップのため)
- プラグインフォルダを削除する
プラグインを削除できたら、サイトの主要なページ(トップページやアクセスが多い記事など)を開き、トラブルが解消されたか確認してください。
トラブルを回避できたら、プラグイン更新前の状態に復元しておきましょう。本記事で紹介したバックアップ用のプラグインなら、管理画面上で簡単に復元できます。
トラブルの原因となったプラグインの修正版が公開されるまで、更新はしないでください。
使用中のプラグインを整理しよう
プラグインを安全に更新するには、ただ更新ボタンを押すだけでなく、その前後で準備や確認の作業が欠かせないことを説明しました。
プラグインは便利ではありますが、たくさん導入すると管理の手間が増えることにもつながります。
この機会に、次の2つについて確認してみてください。
そもそもプラグインを入れ過ぎていないか
いま使っているプラグインが、本当に必要なものなのか確認してみましょう。
プラグインの入れ過ぎは、更新作業の手間が増えるだけでなく、
- 不具合発生のリスクが高くなる
- セキュリティのリスクが高くなる
- サイトが重くなる場合がある
などのデメリットがあります。
明らかに「なくても大丈夫」と判断できるプラグインは、無効化と削除をしておきましょう。
長期間更新されていないプラグインはないか
更新通知が届かないからといって、利用しているプラグイン全てが「安全である」とは言い切れません。
なぜなら、不具合やセキュリティ上の問題があるにも関わらず、プラグイン開発者が対応していないだけかもしれないからです。
このようなことから、利用しているプラグインの最終更新時期を定期的に確認することをおすすめします。最終更新時期は、プラグイン一覧の「詳細を表示」をクリックすると確認できます。

もし最終更新から何年も経っているプラグインがあれば、停止と削除をして、代替プラグインを探してみましょう。
プラグインの更新まとめ
WordPressのプラグインを更新しないまま放置すると、機能性や安全性が大きく低下してしまいます。
できるだけ早めに更新するのが望ましいのですが、更新後にトラブルが起こる場合があるのも事実です。すぐ元に戻せるように準備し、原因を特定しやすい状況を作っておくことが大切です。
プラグインを安全に更新するには、事前にバックアップを取り、1つずつ更新してください。
プラグインには自動更新を設定することもできますが、安全にサイト運営するには手動での更新を続けるのがおすすめです。
もし更新後にトラブルが発生したときは、プラグインを無効化(または削除)します。トラブルを回避できたら、プラグイン更新前の状態に復元しておきましょう。
プラグインはとても便利ですが、たくさん導入すると管理の手間が増えることにもつながります。必要最小限のプラグインを使ったり、長期間更新されていないプラグインを利用しないことが大切です。






