XMLサイトマップの自動生成【WordPress5.5の新機能】

WordPress 5.5から、XMLサイトマップ自動生成されるようになりました。プラグインを使わなくてもサイトマップを生成することができます。ただ、今まで「Google XML Sitemaps」などのプラグインを使っていた場合は、そのまま継続して利用したほうがいいかもしれません。

目次

もうプラグインは不要?XMLサイトマップ生成が標準機能に

WordPress 5.5から、XMLサイトマップの自動生成機能が新たに加わりました。

WordPress 5.5とは 2020年8月に公開されたWordPress5.5は、およそ3ヶ月ぶりに実施されたメジャーアップデートによるバージョンです。

WordPressをアップデート(更新)するには

万が一に備えてバックアップを取ってから、アップデートをしてください。

XMLサイトマップとは

XMLサイトマップには、サイト上にあるページ・コンテンツの情報を検索エンジンに伝える役割があります。

サイトマップには、主に以下の情報を記述することができます。

  • サイト内のページ構成
  • 各ページのアドレス(URL)
  • 更新日
  • 更新頻度
  • 重要度など

なぜXMLサイトマップが必要なの?

XMLサイトマップを検索エンジンに送信することで、SEO(検索結果で上位表示されるための対策)によるアクセスアップが期待できます。詳しい説明は、下記の記事をご覧ください。

WordPressにはXMLサイトマップ生成機能が用意されていなかったため、多くの利用者が「Google XML Sitemaps」などのXMLサイトマップを自動生成できるプラグインを使っています。

SEOにおいて必須ともいえるXMLサイトマップ。WordPressのサイトマップ生成機能が今までなかったのは不思議ですが、下記ページ(英語)によると1年以上前からプロジェクトが動いていたようです。

https://make.wordpress.org/core/2019/06/12/xml-sitemaps-feature-project-proposal/

WordPressが生成するXMLサイトマップの概要

サイトマップを確認する方法

WordPressが自動生成するXMLサイトマップは、サイトURLの末尾に「wp-sitemap.xml」を付けてアクセスすることができます。

例:https://example.com/wp-sitemap.xml

生成されるサイトマップの種類

下の画像は、あるサイトのXMLサイトマップにアクセスしたときのスクリーンショットです。

WordPressが生成するXMLサイトマップの例
WordPressが生成するXMLサイトマップの例

この例では、以下のサイトマップが含まれていることを示しています。

  • 投稿ページのサイトマップ
  • 固定ページのサイトマップ
  • カテゴリーページのサイトマップ
  • タグページのサイトマップ
  • 投稿フォーマットページのサイトマップ
  • 投稿者ページのサイトマップ

※生成されるサイトマップの種類は、利用環境によって異なります。

このように、複数のサイトマップがまとめられたものは「サイトマップ インデックス ファイル」と呼ばれます。

WordPressが生成するサイトマップを検索エンジンに送信する

Search Consoleなどのツールに送信するときは、サイトマップ インデックス ファイルだけでかまいません。
(例:https://example.com/wp-sitemap.xml)

投稿ページや固定ページなどのサイトマップを個別に送信する必要はありません。

WordPressが生成するサイトマップのデメリット

WordPressが生成するXMLサイトマップには、以下のデメリットもあります。

  • 情報量が少ない
  • サイトマップに含めるページを選べない

情報量が少ない

WordPressが生成するXMLサイトマップには、ページのURLしか記述されません。

WordPressが生成するXMLサイトマップ。記述されるのはURLのみ。
WordPressが生成するXMLサイトマップ。記述されるのはURLのみ。

一方、「Google XML Sitemaps」プラグインが生成するサイトマップには、重要度・更新頻度・更新日時などの情報も含まれています。

Google XML Sitemapsが生成するXMLサイトマップ。情報量が豊富。
Google XML Sitemapsが生成するXMLサイトマップ。情報量が豊富。

サイトマップに含めるページを選べない

WordPressが生成するXMLサイトマップには、サイト内のほぼすべてのページが含まれます。たとえば「投稿者ページ」はサイトマップに含めたくない、という場合も、WordPress管理画面からは設定をすることができません。

一方、「Google XML Sitemaps」プラグインならサイトマップに含めないページを細かく設定することが可能です。

検索エンジンに適切な情報を伝えるなら

すでにプラグインを利用してサイトマップを作成している場合は、WordPressによるサイトマップ生成機能を無効化したほうがよいかもしれません。

XMLサイトマップ生成機能を無効化する方法

WordPress管理画面では、サイトマップ生成機能を無効化することができません。無効化するには、プラグインを利用するのが簡単です。

今回は「Disable WP Sitemaps」というプラグインで検証。インストール・有効化するだけで、XMLサイトマップ生成機能が無効化されることを確認しました。

Disable WP Sitemapsはとても軽量(コードはたったの2行)なので、プラグインの入れ過ぎが気になる人にもおすすめです。

まとめ

WordPress 5.5から、XMLサイトマップの自動生成機能が新たに加わりました。XMLサイトマップにはサイト上のページ・コンテンツの情報を検索エンジンに伝える役割があるので、SEO効果が期待できます。

ただ、WordPressが生成するXMLサイトマップは情報量が少なく、細かい設定もできないため、「Google XML Sitemaps」などのプラグインを利用している場合は継続したほうがよさそうです。

その場合、WordPressのサイトマップ生成機能は無効化しておきましょう。無効化するには「Disable WP Sitemaps」プラグインを使うのがおすすめです。

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