メンテナンス画面(サイトがメンテナンス中であることを知らせる画面)を作成・表示できる、WordPress プラグインを紹介します。サイトの大幅な修正を行うときには思わぬ不具合が生じる可能性があるため、メンテナンス画面を用意しておくとよいでしょう。
メンテナンス画面を作成・表示できるプラグイン
メンテナンス画面とは
Webサイトの大幅なリニューアルやカスタマイズを行う場合、デザインが崩れたりエラー画面が表示されたりする可能性があります。このような不具合をサイト訪問者に見られないようにする方法として、メンテナンス画面の表示があります。
しかし、サイト内のどのページにアクセスされても同じメンテナンス画面を表示する設定は、面倒な作業です。この設定を簡単に実行でき、かつシンプルなメンテナンス画面を作成できるプラグインが「Maintenance Mode」です。
Maintenance Mode プラグインの主な特徴
Maintenance Mode プラグインの主な特徴は、次のとおりです。
- 設定画面がシンプル
- 投稿・固定ページと同じエディタを使える
- サイト管理者はメンテナンス中でもサイトにアクセスできる
プラグインの特徴①設定画面がシンプル
下の図のように、Maintenance Mode プラグインの設定画面はとてもシンプルな構成となっています。簡素なメンテナンス画面の作成に適しています。

プラグインの特徴②投稿・固定ページと同じエディタを使える
投稿や固定ページのエディタ(編集画面)と同様に、ビジュアルエディタとテキストエディタを使うことができます。
プラグインの特徴③サイト管理者はメンテナンス中でもサイトにアクセスできる
サイトの管理者は、メンテナンス画面ではなく実際のサイトにアクセスすることができます。この機能によって、ページの様子を確認しながら修正することができます。
管理者について、くわしくはWordPress Codex 日本語版「ユーザーの種類と権限」を参照してください。
Maintenance Mode プラグインのインストールと有効化
Maintenance Mode は公式プラグインとして登録されているので、管理画面で簡単にインストールできます。
- 管理画面[プラグイン]>[新規追加]からプラグインのインストール画面を開く
- キーワードにMaintenance Mode と入力し、検索
- いますぐインストールをクリック
- プラグインを有効化をクリック

検索結果に「Maintenance Mode」という名前のプラグインが複数表示されるかもしれません。今回紹介しているのは、作成者:Lukas Juhas 氏のプラグインです。
Maintenance Mode プラグインの使い方
Maintenance Mode プラグインをインストール・有効化すると、WordPress管理画面の[設定]メニューに[Maintenance Mode]が追加されます。ここをクリックします。

すると、先ほども紹介したMaintenance Mode プラグインの設定画面が表示されます。主な設定項目は、メンテナンス画面表示の有効化、メンテナンス画面のプレビュー、メンテナンス画面の編集です。

編集の内容に注目してください。初期状態では、見出しや本文が英語になっています。このまま[プレビュー]を確認すると、もちろん英語で表示されます。

設定画面に戻り、見出しや本文を日本語に変更して、変更を保存をクリックします。

[プレビュー]を確認すると、日本語で表示されました。

メンテナンス画面のカスタマイズ例
デザインをカスタマイズしてみます。イラストを追加し、見出し・本文・イラストを中央寄せにしてみました。

この例では、下記コードをテキストエディタに入力しています。
<h1 style="text-align: center;">ただいま、メンテナンス作業中です</h1>
<p style="text-align: center;">当サイトにアクセスしていただき、ありがとうございます。<br>
現在、メンテナンス作業中のため、ページをご覧いただくことができません。<br>
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解くださいますようお願いいたします。</p>
<p style="text-align: center;">(ここに画像用のコード)</p>
メンテナンス画面表示の有効化/無効化
メンテナンス画面表示を有効化するには、Maintenance Mode プラグイン設定画面上部の[Enabled]にチェックを入れ、変更を保存をクリックします。

メンテナンス作業が終わった後は、必ず[Enabled]のチェックを外し変更を保存をクリックしてください。