WordPressのエディタまとめ!種類ごとの違いや切り替え方法

WordPressで使えるエディタについて、わかりやすくまとめました。

本記事を読めば、このような疑問やお悩みをスッキリ解決できます。

こんにちは。この記事を書いた、かずよしといいます。2010年からWordPressでブログを書いています。

この記事を書いた、かずよしです

ユーザー数のべ800万人超えの情報サイト「WordPress超初心者講座」を管理・運営する人。ワードプレスの始め方や使い方を、初心者向けにやさしく解説します。

目次

WordPressのエディタとは?

WordPressのエディタ(editor)は、投稿やページの内容を編集するためのツールです。

WordPressで利用できるエディタを大きく分けると、次の2種類があります。

  • ブロックエディタ
  • クラシックエディタ

ブロックエディタとクラシックエディタの違い

さらに、上記の各エディタには

  • 視覚的な編集ができる初心者向けのエディタ
  • コードを記述できる中上級者向けのエディタ

が用意されています。

ブロックエディタで使える2種類のエディタ

クラシックエディタで使える2種類のエディタ

ここまでの話をもとに、WordPressエディタの分類について以下の表にまとめます。

ブロックエディタ視覚的な編集ができる初心者向けの
ビジュアルエディター
コードを記述できる中上級者向けの
コードエディター
クラシックエディタ視覚的な編集ができる初心者向けの
ビジュアルエディター
コードを記述できる中上級者向けの
テキストエディター
WordPress「エディタ」の分類表

ブロックエディタとクラシックエディタ

WordPressには、主に2種類のエディタがあります。

「ブロックエディタ」の表示例
「ブロックエディタ」の表示例
「クラシックエディタ」の表示例
「クラシックエディタ」の表示例

ブロックエディタとクラシックエディタの違いを知るために、それぞれの特徴を見ていきましょう。

ブロックエディタとは

ブロックエディタは、各コンテンツ要素(テキスト、画像、動画など)を「ブロック」として追加・編集します。ドラッグ&ドロップで簡単にレイアウトを調整できるのが特徴です。

ブロックエディタの表示例
ブロックエディタはコンテンツの各要素を「ブロック」単位で管理できる

デザイン性の高いページをコードなしで作成しやすく、初心者にも扱いやすい構造となっています。

ブロックエディタは、WordPressのバージョン5.0 以降で標準搭載されているエディタです。

WordPress 5.0 は2018年に公開されたバージョンなので、最近ワードプレスを始めた人は、ブロックエディタを標準のエディタとして使っているはずです。

使用中のWordPressバージョンは、管理画面(ダッシュボード)で確認できます。

ダッシュボードの「概要」でWordPressバージョンを確認できる
WordPressのバージョンはダッシュボードで確認できる

クラシックエディタとは

クラシックエディタは、WordPress 5.0よりも前のバージョンでデフォルト(標準)のエディタとして使われていました。

WYSIWYGエディタ(What You See Is What You Get: 見たまま編集)というスタイルを採用していて、視覚的にコンテンツを編集できるのが特徴です。

「クラシックエディタ」の表示例
「クラシックエディタ」の表示例

Microsoft Wordなどの編集画面によく似ていて、テキストを入力しながらリアルタイムでスタイルを確認することができます。

ブロックエディタとクラシックエディタの比較表

ここまで、ブロックエディタとクラシックエディタの主な特徴を紹介しました。それぞれの違いをもっとわかりやすくするために、下の比較表にまとめます。

項目ブロックエディタクラシックエディタ
操作方法各コンテンツ要素を「ブロック」として編集各コンテンツ要素を一括編集
レイアウトの
自由度
複数のカラムやパーツを視覚的に作成・配置できる複雑なレイアウトを組むにはHTMLの知識が必要
プレビュー編集中に実際のページとほぼ同じ見た目で確認できる編集とプレビューは別画面で確認する必要がある
メディアの挿入画像、動画、ギャラリー、埋め込みメディア用の専用ブロックが豊富メディアの挿入はビジュアルエディタ経由、ショートコードで対応
再利用可能な
要素
パターン機能を使って他のページでも使い回しできる要素の使い回しはコピー&ペーストがメイン
カスタマイズの
柔軟性
ブロックごとに背景色、テキスト色、余白の大きさなどを細かく設定できる基本的なスタイル変更はCSSの知識が必要
SEO対策構造化されたコンテンツを作成しやすく、見出しタグの管理が容易SEO管理には手動で構造を作成する必要がある
プラグイン対応ブロック追加や機能拡張のプラグインが豊富多くのプラグインが対応しているが、デザインの柔軟性は低い
操作性独特の仕様なので初めは使いづらいかもしれないが、慣れれば直感的な操作が可能シンプルで、長年のWordPressユーザーには馴染みがある
パフォーマンス多機能だが、ページによってはやや重くなることがある軽量なので動作がスムーズ(ただし、ワードプレスを設置したサーバーの性能による)
サポート将来のWordPressの標準エディタとして、継続的にサポートされるサポートは2024年12月31日までに終了する可能性がある
ブロックエディタとクラシックエディタの比較表

WordPressでブログを始めたばかりの人には、ブロックエディタがおすすめです。

上記の比較表からもわかるように、ブロックエディタのほうがレイアウトの自由度やカスタマイズの柔軟性が高く、直感的に操作しやすいからです。

なにより、クラシックエディタはサポートが終了してしまう可能性があります。

Classic Editor は公式な WordPress プラグインであり、少なくとも2024年まで、または必要なくなるまでの間、完全にサポート・保守されます。

Classic Editor – WordPress プラグイン | WordPress.org 日本語

サポートが終了すると新機能は追加されなくなり、不具合やセキュリティの問題が発生しても解決されないかもしれません。

WordPress本体だけでなく、多くのテーマプラグインブロックエディタ利用者向けに開発が進められているので、早めにブロックエディタの使い方をマスターするのがおすすめです。

「クラシックエディタ」の使い方を解説しているWebサイトや書籍等には注意してください。情報がかなり古くなっている可能性があります。

WordPressのエディタを切り替える方法

WordPressのエディタは「ブロックエディタ」が断然おすすめなのですが、次のような理由から「クラシックエディタに戻したい」という人もいるでしょう。

  • ブロックエディタの操作にどうしても慣れることができない
  • 使用しているテーマやプラグインがブロックエディタに対応していない
  • 既存のカスタムコードやショートコードを使ったコンテンツの編集が難しい

やむを得ずクラシックエディタに戻す場合は、以下を参考にしてください。

以下の手順解説は、WordPress 5.0以降を利用している人を対象としています。

ブロックエディタからクラシックエディタに切り替える

ブロックエディタからクラシックエディタに切り替えるには、次の手順が必要です。クラシックエディタは、プラグインの導入で簡単に利用できるようになります。

STEP

Classic Editor プラグインをインストール・有効化する

STEP
プラグインを検索

プラグインの新規追加画面で、「Classic Editor」を検索します。

  1. WordPress管理画面メニューのプラグイン新規追加をクリック
  2. 画面右側の検索窓にプラグイン名「Classic Editor」を入力
プラグイン新規追加画面でプラグイン名で検索
プラグイン新規追加画面で「Classic Editor」を検索
STEP
プラグインをインストール

今すぐインストールボタンをクリックします

Classic Editorプラグインをインストール
Classic Editorプラグインをインストール
STEP
プラグインを有効化

有効化をクリックします。

Classic Editorプラグインを有効化
Classic Editorプラグインを有効化
STEP

エディタのデフォルト設定を確認する

STEP
WordPressの投稿設定画面を開く

以下の操作で、WordPressの投稿設定画面にアクセスします。

WordPress管理画面メニューの設定投稿設定をクリック

STEP
「すべてのユーザーのデフォルトエディター」の設定内容を確認する

投稿設定画面の「すべてのユーザーのデフォルトエディター」で、旧エディターを選択できていれば、クラシックエディタを使用可能な状態です。

WordPress投稿設定画面の「すべてのユーザーのデフォルトエディター」で「旧エディター」にチェックが入っている

もし、上記画面で「ブロックエディター」にチェックが入っている場合は、旧エディターを選択して、画面下部の変更を保存ボタンをクリックしてください。

クラシックエディタからブロックエディタに切り替える

クラシックエディタからブロックエディタに切り替える手順は、次のとおりです。

STEP

Classic Editor プラグインを無効化する

以下の操作で、WordPressのインストール済プラグイン画面にアクセスします。

WordPress管理画面メニューのプラグインインストール済プラグインをクリック

プラグイン一覧から「Classic Editor」を探して、無効化をクリックします。

Classic Editorプラグインを無効化
Classic Editorプラグインを無効化
STEP

Classic Editor プラグインを削除する(任意)

もし今後クラシックエディタを利用しないなら、Classic Editor プラグインを削除してください。

Classic Editor プラグインを削除
Classic Editor プラグインを削除

「Classic Editor」に限らず、使わないプラグインはなるべく早めに削除しましょう。

不要なプラグインを放置すると、ブログの読み込み速度の低下セキュリティリスクの増大につながる恐れがあります。

ブロックエディタで使える2つの編集画面

ブロックエディタでは、次の2種類の編集画面を使うことができます。

それぞれの違いについて、簡単に説明します。

ビジュアルエディターとコードエディターの切り替え方法はこちら

ビジュアルエディターとは

ブロックエディタ「ビジュアルエディター」の表示例
ブロックエディタ「ビジュアルエディター」の表示例

ビジュアルエディターはブロックエディタの標準モードで、テキストや画像、動画などのコンテンツを視覚的に配置・編集できるので、ブログ初心者におすすめです。

各要素は「ブロック」として追加され、ブロック単位でスタイルやレイアウトを変更できるため、デザイン性の高いページを直感的に構築できます。

コードエディターとは

ブロックエディタ「コードエディター」の表示例
ブロックエディタ「コードエディター」の表示例

コードエディターは、HTMLコードを直接編集できるモードです。

各ブロックのHTMLを編集できるので、より細かいデザイン調整や独自のカスタマイズができます。

HTMLとは、Webページを作成するために開発されたプログラミング言語です。つまり、コードエディターを使うにはHTMLの知識が必要になるので、中上級者向けのモードだと言えます。

ビジュアルエディターとコードエディターの切り替え

ブロックエディタ画面右上のアイコン をクリックしてオプション画面を開くと、エディターの選択をすることができます。

ブロックエディタのオプションでエディターの切り替えができる
ブロックエディタのオプションでエディターの切り替えができる

(補足)ブロックごとのHTMLを編集する方法

ブロックツールバーのアイコン > HTML として編集をクリックすると、ブロックごとにHTMLコードの編集をすることができます。

ブロックツールバーの「︙」アイコン >「 HTML として編集」をクリック
ブロックごとのHTMLを編集する方法

クラシックエディタで使える2つの編集画面

クラシックエディタにも、次の2種類の編集モードがあります。

それぞれの違いについて、簡単に説明します。

ビジュアルエディターとテキストエディターの切り替え方法はこちら

ビジュアルエディターとは

クラシックエディタ「ビジュアルエディター」の表示例
クラシックエディタ「ビジュアルエディター」の表示例

ビジュアルエディターはクラシックエディタの標準モードです。テキストを入力しながらリアルタイムでスタイルを確認できる「WYSIWYG方式」を採用しています。

フォントのスタイル、リンクの追加、画像の挿入などは、ツールバーのボタンで行います。マウスを使って、テキストの書式設定(太字、見出し、箇条書きなど)をビジュアルで確認しながら編集できます。

テキストエディターとは

クラシックエディタ「テキストエディター」の表示例
クラシックエディタ「テキストエディター」の表示例

クラシックエディタには、HTMLコードを直接編集するための「テキストエディター」モードもあります。

HTMLやCSSに詳しいユーザー向けで、プラグインやテーマの機能では実現できない複雑なカスタマイズも行うことができます。

CSSとは、Webサイトのデザインやレイアウトを設定するためのプログラミング言語です。つまり、テキストエディターを使うにはHTMLやCSSの知識が必要になるので、中上級者向けのモードだと言えます。

ビジュアルエディターとテキストエディターの切り替え

クラシックエディタ画面上部のビジュアルタブやテキストタブをクリックすることで、ビジュアルエディターとテキストエディターを切り替えることができます。

クラシックエディタ画面上部のタブでエディターの切り替えができる
クラシックエディタ画面上部のタブでエディターの切り替えができる

WordPressのエディタ:よくある質問

WordPressのデフォルトエディタは?

WordPress最新版のデフォルトエディタは、ブロックエディタです。

ブロックエディタには、初心者向けのビジュアルエディターと、中上級者向けのコードエディターの2種類が用意されています。

WordPressのクラシックエディタはいつ終了しますか?

WordPress公式ページによると、少なくとも2024年まではサポートされることが発表されています。

WordPress本体やテーマ、プラグインの多くはブロックエディタ利用者向けに開発が進められているので、早めにブロックエディタの使い方をマスターするのがおすすめです。

ビジュアルエディタが表示されないのですが?

ビジュアルエディタを使わない設定にしている可能性があります。

WordPress管理画面メニューのユーザープロフィールをクリックし、ビジュアルリッチエディターを使用しないチェックを外して変更を保存してください。

「エディターで予期しないエラーが発生しました。」と表示されたら?

ほとんどの場合、ブラウザのキャッシュを削除することで解決します。

詳しくは、下記ページをお読みください。

ブロックエディタをクラシックエディタに戻す方法は?

Classic Editor プラグインをインストール・有効化することで、クラシックエディタに戻すことができます。

詳しくは、ブロックエディタからクラシックエディタに切り替えるを参照してください。

クラシックエディターからブロックエディターに切り替えるには?

Classic Editor プラグインを無効化することで、ブロックエディターに切り替えできます。

詳しくは、クラシックエディタからブロックエディタに切り替えるを参照してください。

WordPressのエディタまとめ

WordPressエディタは、下表のように分類することができます。

ブロックエディタ視覚的な編集ができる初心者向けの
ビジュアルエディター【推奨】
コードを記述できる中上級者向けの
コードエディター
クラシックエディタ視覚的な編集ができる初心者向けの
ビジュアルエディター
コードを記述できる中上級者向けの
テキストエディター
WordPress「エディタ」の分類表

ブログ初心者におすすめなのは、デフォルト(初期状態)のエディタを使うことです。

なぜなら、WordPress本体やテーマ、プラグインの多くは、デフォルトのエディタ利用者向けに開発が進められているからです

デフォルトのエディタとは、ブロックエディタの中でも視覚的な編集が可能なビジュアルエディターを指します。

クラシックエディタは特別な理由がない限り、使わないほうがいいです。

最大の理由は、サポートが終了する可能性があること。もしサポートが終了すれば、新機能は追加されなくなり、トラブルが発生しても解決されない場合があります。

早めにブロックエディタの使い方に慣れるのがおすすめです。

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