- 記事構成の作り方がわからない
- そもそも記事構成って何なの?
- 最後まで読んでもらえる記事を書きたい
本記事は、上記のお悩みや疑問を解決するために書きました。
こんにちは。かずよし(@kazu_wp)といいます。
12年以上、ブログを書いています。
この記事を書いた、かずよしです
ユーザー数のべ800万人超えの情報サイト「WordPress超初心者講座」を管理・運営する人。ワードプレスの始め方や使い方を、初心者向けにやさしく解説します。
ブログを始めたばかりの頃は、つい、その場の思い付きで記事を書いてしまうんですよね。でも、書き手の独りよがりの記事は、誰の心にも響かないし、誰の役にも立ちません。
「記事構成なんて作ったことないよ」という人は、ぜひ構成づくりに挑戦してみてください。
「記事をもっと読みやすくしたい!」という人は、ぜひ構成を見直してみてください。
本記事の内容を実践すれば、きっと読者に満足してもらえる記事を書けるようになりますよ!
ブログの記事構成を作る前に欠かせないのが、あなたのブログでどんな記事を書くべきかを考えることです。まずは、サイト設計を済ませてから記事を書くことをおすすめします。
ブログの記事構成とは
記事を書く前に構成を考えておくことは、とても大切です。
構成に沿って記事を書くことで、
- 書き手はスムーズに執筆できます
- 読み手はスムーズに理解できます
そもそも記事構成とは何なのか、なぜ記事構成を作る必要があるのかについて見ていきましょう。
記事構成とはブログ記事の「設計図」
ブログの記事構成は、建物の「設計図」のようなもの。
設計図がなければ住みやすい家を建てられないのと同じで、構成がなければ読みやすい記事を書くことはできません。
どんな情報を、どんな順番で伝えるべきかを考えておくことで、迷うことなく記事を書くことができます。
ブログ記事の良し悪しは、記事構成の質によって決まるといっても過言ではありません。
読者がスムーズに読める記事にするには、書く前の構成づくりがとても大切ですよ!
なぜ記事構成を作るのが大切なのか
記事構成をあらかじめ作っておくべき理由を深掘りすると、次の3つがあげられます。
- 読者のため:
読者を迷子にさせず、重要な情報にたどり着きやすくする - SEOのため:
検索エンジンに記事の構造を伝え、上位表示の可能性を高める - 自分のため:
自分の主張や意見、伝えるべき情報を、論理的にまとめる練習になる
構成がないまま記事を書き始めると、伝えるべき内容が抜けたり、話がブレたりしやすくなってしまいます。
構成をきちんと作っておくことで、読者が必要とする情報だけを届けることができるので、読者の満足度を高めやすくなります。
また、記事の構造を検索エンジンに対して正確に伝えることで、SEO効果も期待できます。
さらに、伝えるべき情報を論理的にまとめる練習になるので、文章力アップにも繋がりますね。
記事構成づくりは手間のかかる作業ですが、メリットがいっぱいなので頑張りましょう!
ブログ記事を構成する3つの要素
ブログ記事の構成要素を大きく分けると、次の3つになります。
導入部分
記事にアクセスした読者が初めて目にするのが「導入部分」です。
そして、記事の中でいちばん最初に読まれる文章が「リード文」。読者の興味を引き、「続きを読みたい!」って思ってもらうために書く文章のことです。
記事の本文部分が読まれるかどうかは、リード文の出来にかかっています。
記事の出だしで「欲しい答えが載ってないかも」って思われちゃうと、読者は別のブログに行ってしまいます……
本文部分
記事のメインとなるのが「本文部分」。読者が欲しがっている答えをしっかりと説明するパーツです。
記事に書く文章は、いわば記事の「肉付け」。その「骨格」となるのが見出しです。
見出しは、記事内のトピック(話題)ごとに付けるタイトルのようなもの。適切な見出しを付けることで、読者が情報を追いやすくなります。
「記事構成づくり = 見出しづくり」と言ってもいいくらい、見出しは大切な要素です
また、画像や箇条書き、図表などを活用して情報を整理することで、記事の読みやすさがグンと向上します。
まとめ部分
記事の最後に書くのが「まとめ部分」です。
まとめに書くべきことは、記事の要約だけではありません。
読者に次の行動をうながすことが大切です。
例えば、
- 関連する記事を読んでもらう
- 収益が発生しやすい記事に案内する
- 記事内で紹介した商品を再度おすすめする
- SNSのフォローやメルマガ登録などをしてもらう
など、次のアクションに繋がる工夫をしましょう。
最後まで読んでくれた読者の満足度は高まっているので、次の行動を起こしてもらいやすいですよ
ブログの記事構成を作る5つの手順
ブログの記事構成は、次の5つのステップで作成します。
魅力的で分かりやすい記事を作るために、とても大切な手順です
1.記事を書く目的をはっきりさせる
まず、記事を書く目的を明確にしましょう。
これから書く記事で「何を伝えたいのか」「記事を読み終えた読者にどんな影響を与えたいのか」を考えます。
本記事は、次のような目的で書いています。
何を伝えたいのか:
記事構成づくりの大切さや、構成の作成手順をわかりやすく伝えたい
どんな影響を与えたいのか:
しっかりとした構成を作成し、記事をスラスラ書けるようになってほしい
目的がハッキリしていれば、記事全体に一貫性がうまれます。読者を混乱させないために、記事のゴールをしっかりと決めておくことが重要です。
2.キーワードを選定する
次に、記事のテーマに合った「キーワード」を選びます。キーワードとは、検索エンジンの利用者が情報を探すときに入力する言葉のことです。
一般的に、ブログのアクセスの8割以上は検索エンジンから集まります。
ブログのアクセスを増やすには、訪問者が検索しそうなキーワードについて記事を書き、検索結果での上位表示を目指すことが大切です。
検索需要のあるキーワードについて記事を書こう!
本記事は、次のキーワードについて書いています。
「ブログ 記事 構成」
上記のように、3語以上で構成されたキーワードは、検索される回数が比較的少ないです。検索回数が少ないキーワードは競合する記事が少なく、検索結果で上位表示させやすい特徴があります。
このようなキーワードは「ロングテールキーワード」と呼ばれます。
ブログの集客力を高めるには、ロングテールキーワードを狙った記事をいくつも積み上げるのがおすすめです!
キーワードの選び方については、下記の記事で詳しく解説しています。
選んだキーワードで記事を書くためには、誰に対してどんな情報を届けるかを考えなければなりません。
3.ターゲットを決める
誰に向けて記事を書くのか、ターゲットを決めましょう。
「せっかく記事を書くんだから、いろんな人に読んでほしい!」
その気持ち、めちゃめちゃ分かります。
でも、万人受けを狙って書いた記事は、誰の心にも響きません。
ブログ記事は、たった1人に向けて書くほうが読者の心に寄り添いやすく、説得力が増します。
では、どんな人に向けて記事を書くべきでしょうか。
上記の質問への一般的な答えが「ペルソナ」の設定です。
ペルソナとは、「架空の人物像」を表すマーケティング用語です。お客さんになってほしい人物があたかも存在しているかのように、氏名や年齢、性別、居住地、職業、趣味などを設定する手法です。
しかし、ブログ初心者にペルソナの設定はおすすめしません。
なぜなら、読み手に寄り添う記事が書きづらいからです。いくら属性を細かく設定しても、所詮は架空の人物。相手の悩みを明確にイメージすることは簡単ではありません。
まずは、顔が思い浮かび、性格や考え方を知っている人物を設定するのがおすすめです。
具体的には、以下のような人物です。
- 過去の自分
- 友人や知人
- 家族や親類
上記の人物をターゲットにすれば、どんなことを考え、何を調べそうか想像しやすいでしょ?
相手に語りかけるような文章が書けるので、共感してもらいやすくなりますよ!
4.検索意図を理解する
ターゲットは、なぜそのキーワードで検索をするのか?
検索意図が分かれば、読者が欲しがっている答えを記事に書きやすいですよね。
キーワード選定のところで、ロングテールキーワードを狙うことをおすすめしました。3語以上の複合キーワードなら、検索意図がイメージしやすいというメリットもあるんです。
「ブログ」というキーワードだけだと検索意図がよくわかりませんが、
「ブログ 記事 構成」ならわかりやすいですよね
検索意図の調べ方
まずは、選んだキーワードから読者の検索意図をとことん想像してみましょう。
でも、ただ想像するだけでは不十分。
なぜなら、僕たち書き手は読者の悩みや疑問を完全に理解できていないからです。
読者の検索意図を調べるには、次の方法があります。
- 検索意図をとことん想像する
- 検索結果の関連ワードや上位記事を参考にする(下記で詳しく解説)
- Q&Aサイトに関連する質問がないかを調べる
- SNSで困っている人がいないかを調べる
上記の調べ方のうち、「検索結果の関連ワードや上位記事を参考にする」がわかりづらいかもしれませんね。
選定したキーワードで、実際にGoogle検索してみてください。記事だけでなく、「関連する質問」や「関連性の高い検索」が表示されるはずです。
選定したキーワードと関連性が高いワードが表示されるので、検索意図を把握するのに役立ちます。
また、検索結果の上位に表示された記事にどんなことが書いてあるかを知ることも重要です。
とくに、記事のタイトルや見出し(H2)に注目しましょう。読者の検索意図を満たす内容が含まれている可能性が高いです。
上位記事のタイトルや見出しを調べるには、ラッコキーワードが便利。画面左側メニューの「見出し抽出(上位20サイト)」をクリックすると、上位20記事のタイトルや見出しを一括で表示してくれます。
ラッコキーワードに無料会員登録すると、1日あたりの利用回数の制限が緩和されますよ。
\ 入力はメールアドレスだけ /
5.見出しを作る
最後に、記事構成づくりのメインとなる「見出し」の作成をします。
見出し作成のポイントは、次の3つです。
見出しの順番に気を配る
見出し作成に利用するのが、前のステップで調べた「検索意図」です。ターゲット読者が検索意図を満たせるよう、重要度の高いものから順番に並べると伝わりやすくなります。
見出しの順番を考えるときは、結論ファーストを意識しよう!
見出しは階層構造にする
ブログ記事に見出しを付けるときは、重要度の高さに応じて「見出しレベル」を使い分けます。
見出しレベルは、重要度の高い順に以下の6種類があります。
H1 > H2 > H3 > H4 > H5 > H6
H1は、最も重要度の高い見出しレベル。通常は記事タイトルだけに使われます。
記事の本文によく使われるのは、H2~H4です。
見出しを正しく使うには、階層構造となるように注意してください。
H5やH6は、あまり使われません
見出しにキーワードを含める
選んだキーワードや、その関連キーワードを見出しに含めることで、SEO効果が期待できます。
関連キーワードとは、検索結果で下図のように表示されるキーワードのことです。
見出しには、記事の重要ポイントを示す役割があります。キーワードを見出しに含めることで、検索エンジンに対して「この記事は◯◯について書いてますよ!」とアピールすることができます。
検索エンジンに記事の内容を明確に伝えることで、そのキーワードでの上位表示が期待できるというわけです。
ただし、キーワードの入れ過ぎはよくありません。
すべての見出しに対し、あらゆる関連キーワードを含めるような行為は「スパム」とみなされ、逆に検索順位を下げる要因になってしまいます。
読者が検索意図を満たすために必要な情報だけを書きましょう!
ブログの記事構成を作るときの注意点5つ
ブログ記事を書く際には、以下の5つのポイントに気をつけることが大切です。これらを守ることで、読者にとって魅力的で分かりやすい記事を作ることができます。
読者をしっかりイメージする
まずは読者のことを徹底的にイメージしましょう。どんな人が記事を読むのかが分からなければ、読者の興味やニーズに合った情報を提供することはできません。
例えば、読み手が初心者ならば、難しい用語はできるだけ使わずに、基本的な知識から丁寧に説明する必要があります。逆に、ある程度の知識を持つ読者ならば、専門用語を交えて内容を展開するのが適切です。
ターゲットを明確にすることで、読者の悩みに寄り添った記事を書くことができますよ
読者が欲しい情報だけを書く
読者満足度の高いブログ記事を書くためには、必要な情報だけを厳選して提供することが大切です。
記事に書く内容は、読者が知りたいと思うことや役立つことに絞り込みましょう。余計な情報や超マニアックな内容を省くことで、読者にストレスを与えずに済みます。
読者が求めている情報にフォーカスしましょう!
読者が欲しい情報から順に書く
ブログを書くときは、伝える順番も大切です。
読者が知りたい情報から順に書きましょう。重要なポイントや役立つ情報を先に示すことで、読者は「記事の全体像」や「記事を読む価値」を理解しやすくなります。
最初に基本的なことを書き、その後に詳しい説明を書くと伝わりやすいですよ
記事の内容が伝わる見出しを作る
見出しを読むだけで、記事の内容やテーマが伝わるようにすることが大切です。なぜなら、ほとんどの読者は流し読みをするから。
視覚的に強調されることが多い見出しは、スクロールする中でも目に止まりやすい要素。見出しに読者の興味やニーズに合う内容が書かれていれば、スクロールする手を止めて続きを読んでくれるでしょう。
キャッチーな見出しにすることも大事だけど、本文の内容と食い違いが出ないように注意しよう!
1つの見出しに情報を詰め込みすぎない
見出しは短くて分かりやすくすることが大切です。
1つの見出しにあまり多くの情報を詰め込みすぎないようにしましょう。見出しはポイントを的確に伝えるためのものなので、できるだけシンプルにすべきです。
1つの見出しにつき、1つの答えを本文に書くことが大事!
これらの注意点を守って記事構成を考えることで、読者にとって魅力的で有益な記事を書くことができます。
ブログ記事の各構成要素の書き方
ここまでに作成した構成をもとにして、記事を書いていきます。
ブログ記事を構成する3つの要素で紹介した「導入部分」「本文部分」「まとめ部分」について書くとき、次の順番で書くと効率的です。
- 本文部分
- 導入部分
- まとめ部分
本文を書くときのポイントは、以下の4つです。
- 独自の意見や体験談を書く
- 結論、理由、具体例を書く
- 記事の最後に「まとめ」を書く
- 読者の興味を引くリード文を書く
また、記事を読みやすくするコツは、以下の7つです。
- 文体を統一する
- かなと漢字のバランスをとる
- 専門用語、難読語はできるだけ使わない
- 文字を装飾する
- 箇条書きを使う
- 画像、図解を入れる
- リンクを適切に設置する
本記事のメインテーマは「ブログの記事構成について」ですので、具体的なブログ記事の書き方は別記事で解説することにします。
ブログの記事構成の作り方まとめ
記事構成はブログの「設計図」のようなもの。記事構成をきちんと作ることで、読者満足度の高い記事ができるだけでなく、SEO効果や、文章力アップも期待できます。
ブログ記事は、「導入部分」「本文部分」「まとめ部分」で構成されます。記事の中心となる本文部分の「見出し」を作成することが、記事構成づくりのメイン作業です。
記事構成づくりの手順は、次の5ステップです。
記事構成を作る時は、次の5つに注意してください。
ブログ初心者にとって、記事構成づくりは難しく、面倒かもしれません。でも、構成をきちんと作っておくことで記事の執筆スピードは段違いに速くなります。
記事構成が作成できたら、次はブログ記事の書き方を参考にして、実際に記事を書いてみてください。驚くほどスムーズに記事が完成しますよ!