WordPress(ワードプレス)の新しいバージョン「5.0」がリリースされました。久々の大きなアップデートとなるため、更新の作業は慎重に行うことをおすすめします。
目次
WordPress 5.0がリリースされました
WordPressの大型アップデートは、およそ4年ぶり(2014年9月のWordPress 4.0リリース以来)です。WordPress初心者の方にとっては初めての経験になると思いますが、規模の大きいアップデートの場合は更新時に細心の注意が必要です。
大型アップデートにおける更新時の注意点
WordPressに限らず、ソフトウェアの大型アップデートでは、新しい機能が追加されることが多いです。新機能が追加されれば、便利に使える反面、WordPressにおいては次のような問題が発生する可能性もあります。
- 今まで使っていたテーマが使えなくなるかもしれない
- 今まで使っていたプラグインが使えなくなるかもしれない
- 新しい機能になじめないかもしれない
- リリース前に見つからなかった重大な不具合が発生するかもしれない
これらのことから、WordPress 5.0への更新作業は慎重に行うことをおすすめします。また、更新前にはデータベースとファイルのバックアップを必ずとるようにしてください。
WordPress 5.0をお試しできる環境を用意するのもオススメです。例えば、WordPressをローカル環境(自分のパソコンなど)にインストールしたり、テスト用のドメインを用意するなどの方法で、ビジネス・収益等に影響のないサイトを作ります。このサイトでWordPress 5.0を使用すれば、仮にトラブルが発生しても被害が少なくて済みますし、新しい機能に慣れることもできます。
WordPress 5.0 の主な新機能
WordPress 5.0 の新機能は、主に次の2つです。
- WordPress 5.0 の主な新機能
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- エディタ「Gutenberg」
- テーマ「Twenty Nineteen」
エディタ「Gutenberg」
エディタとは、投稿や固定ページを編集する画面のことです。Gutenbergは、従来のエディタ(ビジュアルエディタ、テキストエディタ)と比べて、使い方が大きく異なります。
具体的には、記事内の「段落」「見出し」「画像」などをブロックで構築する仕様に生まれ変わりました。くわしくは、ブロックエディタ(Gutenberg)の使い方をご覧ください。
エディタ「Gutenberg」が使いにくい場合
エディタ「Gutenberg」での編集作業がやりづらい場合は、従来のエディタに戻すことができます。戻すには、公式プラグイン「Classic Editor」をインストール・有効化します。
- Classic Editor プラグインのサポート期限
- プラグイン公式サイトによると、Classic Editor プラグインのサポートは少なくとも2022年までは続けるとされています(2019年7月15日現在)。それ以降は従来のエディタが使えなくなる可能性があるため、早めにGutenberg エディタに慣れるのがよいかもしれません。
Classic Editor プラグインは、WordPress 4.9以降であればインストール・有効化することができます。つまり、WordPress 5.0への更新作業の前に、あらかじめClassic Editor プラグインを有効化しておくことができます。
テーマ「Twenty Nineteen」
「Twenty Nineteen」は、エディタ Gutenbergのために設計された新しい公式テーマです。幅広いジャンルのサイトで利用できるようにデザインされているのが特徴です。

まとめ
- WordPress 5.0への更新作業は、慎重に。
- 更新作業前には、バックアップを忘れずに。
- WordPress 5.0 の主な新機能は、エディタ「Gutenberg」とテーマ「Twenty Nineteen」。
- 「Gutenberg」が使いにくい場合、エディタを元に戻せるプラグインあり。